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子どもへの接し方(中学生編)

「こんな点数とってきて、ちゃんと勉強したの?」
「あんた、やる気あるの?」
「70点取るまでスマホ没収ね。」

これはテストの後、子どもが言われてショックを受ける保護者の方の発言の一部。

ショックを受けて、何かが変わればいいが、残念ながら多くの子どもたちは何も変わらない。スマホの没収は親子の関係性が悪くなるだけで、私が知る限り成績には比例しない。(勉強中、触らないような工夫は必要だと思いますが。)

ではどう接していくべきか。

ということで、今回は定期テストの点数についての考え方や結果が出た時の子どもとの接し方についてまとめていく。
ということで、保護者の方向けです。

テスト結果を見たとき

保護者の方が点数を見る機会の多くは、「テスト結果成績表」のとき。

テスト前は

「5科400点を目指しなさい。」
「悪くても300点は取らないとね。」
「前回よりも上がるようにしなさい。」

こんな会話をしていることが多いのでないかと思う。

ただこの見方だけだと、結果が出たときに子供の頑張りに気づくことができない時が出てくる。

例えば
1学期中間テスト 数学75点(平均点65点)
1学期期末テスト 数学65点(平均点50点)

これを見た時にどういったことを感じるかで発言が変わると思う。

「点数が下がってるじゃない!ちゃんと勉強してたの?」
普段あまり勉強していないお子さまの場合はこう言いたくなる気持ちもわかる。

「平均点がこれだけ下がって、難しい問題だったのによく頑張ったね。次に向けて、何かしようと思うことある?(なければ)塾で相談してくるといいよ。」
こう接することで、子どもは次のテストへのモチベーションが生まれる。

保護者の方同様、子ども自身もあまり平均点との開きを見ておらず、点数が上がったことや下がったことに意識が向いているため、1点でも下がれば落ち込んでいるし、「親から怒られる」という感情が大きくなっている。そのような中、「ちゃんと勉強してたの?」と言われたら、まず間違いなく親の前では頑張ろうとは思わなくなる。そして親の前では本心は言わなくなり、結果を見せるときにどう伝えれば怒られないか考えるようになる。それが子ども心というものだ。

まとめ

今回お伝えしたいことをまとめると、

・点数だけを聞いて感情的にならないことが大事。
・平均点との開きを見て、冷静に考えることが大事。
・良い点数を見つけて褒めるだけではなく、(頑張っているように見えなくても)頑張りを認めることが大事。

そもそも「頑張る」という尺度は人によって違うわけだし、保護者の方が見ると「やってない」と思ったとしてもその子にとってみれば「今回は頑張った」と思っているかもしれないわけで。それを「頑張ってない」と言われてしまうと、「自分は何をやっても周りは認めてくれない」という感情だけが大きくなって大人になってしまう。

またテストに出題される問題のジャンルも異なるわけで、子どもたちも得意不得意がある。したがって、成績は右肩上がりに上がり続けることはなかなかない。ある一定の点数で伸び悩んだり、変化がないことだってある。

私は「頑張らない子どもはいない」と思っている。小さいながらも頑張ったことを見つけてから話をすることが大事だと。なぜなら、私は子どもに気分良く、継続的に学習をして欲しいと思っている。

それは継続して学習している子が最終的に伸びていくのを何度も見てきているからである。

大事なのは、「継続」することだ。
子どもは学習を、親は子どもの行動を認めることを。

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