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中国最大のEdTechカンファレンス、GET2019に参加します! | 中国EdTech#13

この記事は株式会社BEILリサーチブログにて 2019/11/15 に公開した記事を移行したものです

これから数回に分けては、中国最大級のEdTechカンファレンス、GET2019の模様をお伝えしていきたいと思います。
中国EdTechブログでは、11/25-26に北京で行われる教育科技大会2019(GET2019)に参加して、最新の中国EdTechの最前線をお伝えします。
今回はその予告編として、GETカンファレンスの何に注目するべきか、ポイントをまとめていきます。

今回扱うトピック

・GETとは?
・GET2019の注目ポイント

GETって?

GETとは中国の教育メディア芥末堆が主宰する中国最大規模のEdTechカンファレンスです。
2015年から毎年開催されていて、2019年の今回で第5回目の開催となります。
芥末堆は第5回のブログでも紹介した教育大手好未来系列のメディアですが、
好未来と双璧をなす大手・新東方や政府の教育関係者、他にも様々なスタートアップが参加する中国教育界の一大イベントです。
公式サイトはこちらです。

会期は二日間で、メインの会場以外にも様々なテーマでトークピッチが行われるほか、企業のブースの出展も行われ、中国の教育業界の先端を知るには良い機会となっています。
碰撞/演变(衝突/変化)というテーマで行われたGET2018には、288ものゲストスピーチに198社ブースを出し、13764人もの参加者が集まる大活況を見せました。トークセッションでは、K12、幼児プログラミング、素質教育、幼児英語、早期幼児教育、AI+教育、教育政策、産業と教育の融合、教育テクノロジー、職業訓練機構のこれからなどの10数のテーマのセッションが設けられ、教育部(日本でいう文科省)の国家教育発展センター体制室、騰訊、新東方、好未来からゲストが登壇したという事です。

カンファレンスの様子はこちらの広告動画を見てもらうのがわかりやすいでしょう。

GET2019の注目ポイントは?

第5回目となる今年は、11/25-26の二日間に渡り、北京国際会議センターで開催されます。
公式サイトで公開されているだけでもすでにゲストスピーカーが81人と去年に負けず劣らずの大規模なものとなりそうです。

ここでGET2019の注目ポイントを整理しておきましょう。

豪華なゲストスピーチ

すでに公開されているセッションテーマは以下のようになっています。
これだけ見ても、現在の中国の教育産業の問題意識を捉えることができます。
日本でも議論されるようなテーマも見受けられます。
第12回の記事でも触れた通り、スタートアップ全体の成長が鈍化し、またAIなどテクノロジーの限界も明らかになってきた中で、いかに効果的な教育効果を出し、企業を成長できるかというのが、切迫した課題になっているようにも見受けられます。

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*画像は去年の様子です。

・政策の後押しのもとでの新しい教育消費(政策引力下的教育新消费)
・AI教育の限界を探す(探寻智能化教育的边界)
・ポスト工業化時代の職業教育(后厂时代的职业教育机会)
・新型融合授業の設計方法(新型融合课程设计方案)
・新しいゼロイチ成長の方式を考える(从0到1,寻找增长的N个方式)
・グローバル情報化の影響化の市場(全球信息化浪潮的市场)
・知識時代の新しい教科(大智能时代的新学科)
・変化する幼児プログラミング(中场求变的少儿编程)
・精緻化する営業と速い成長(精细化运营下快速发展)
・栄光と夢ー大语文(国語の教授法)の核心と限界(光荣与梦想-大语文的内核与外延)
・三浪叠加(Wechat公式アカウント+ストリーミング+Wechatミニプログラム)の教育テクノロジーの時代(三浪叠加的教育科技时代)

百数社が出展するブース

去年も200社近くの企業がブースを出展していましたが、今年もそれ以上の参加が見込まれます。
今まではネットのソースだけで中国のEdTechの情報を収集し紹介してきましたが、実際のところどれくらいの性能のものが出てきているのか、
最新のトレンドはどんなサービスがあるのか、実際に調べてきたいと思います。

前回記事までに、K12・語学学習・幼児教育を中心に広く中国EdTechのトレンドを紹介してきました。
今後は素質教育(STEAM教育)など各分野ごとのリサーチも継続する一方で、ネットだけではわからない中国EdTechの最新情報をお届けしていきます。

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