ほっと落ち着く味。甘辛ふっくらジューシーでもっちもちな「きつね餅」
以前からずっと気になっていたけど、どうやって餅を入れればいいのか、さっぱり分からなかったアレを作ってみることにした。
いなり寿司の甘辛い揚げの中に餅が入っているアレ、そうきつね餅だ。
最近店頭でよく見るし、CMでもよく見るのでいなり好きの私としては外せない1品だ。
私はいなり寿司が大好きで、油揚げのてりてりに甘辛い味と、その味がなじんだ酢飯が堪らなく好きなのだ。
この「なじみ」っていうのがポイントで、すぐ食べるのではなく、時間を置いた方がおいしいもので、趣きがあって粋だなぁと思う。
話を戻そう。
いなり寿司用の揚げは、いなり用の油揚げがあるので、それで作ればいい。
ちなみに以前友人に自分でいなり揚げを炊いているて話したら『そんな手間をかけられない、すごい、信じられない』と言われたので、買ってもいいのだけど、私はいなり揚げを作るのも好きなので、今回は自前でいなり揚げを炊きたいと思う。
さて、まずは油揚げから。
手間なしが一番なので、油抜き不要の正方形の油揚げをチョイス。
これは1袋に8個以上入っているものが多いので、全部いなり揚げにして冷凍してもよい。
そして鍋に水と調味料を入れて、煮詰めればよし。
時間が経つにつれ、油揚げが煮汁を吸ってくたくたになっていく様子がなんとも愛おしい。
さて、前置きが長くなっちゃったけど、きつね餅を作る話だ。
問題の餅は、炊く工程のときに入れたら溶けだしそうだし、炊き上がった後に餅を入れるわけにもいかなさそうだし…。
で、市販のきつね餅を確認したら、レンジを使ってたのを知りまして。
『あー、その手でいいのか!!!』
で、解決。
そういうわけで、いつものいなり揚げに、餅を入れてチンしてきつね餅を作った全貌がこちらに。
きつね餅 材料
きつね餅 作り方
1.煮汁を作る
鍋に煮汁の材料<水・醤油・砂糖・みりん>を入れて火にかけ、砂糖を溶かす。
雪平鍋のように薄くて口の広いものか、フライパンがおすすめ。
2.油揚げを炊く
あとで餅を入れたいので、一辺を切り落とす。
余裕があればここで油抜きをすると、味が染み込みやすくなる。
煮汁の中に油揚げを並べる。落とし蓋をして、煮汁が少なくなるまで中火で10-15分炊く。
油揚げが浮いてくるので、菜箸を使った沈めたり、表裏を返したりすると、味がまんべんなく行き渡らせる。
油揚げが煮汁を吸ってクタクタになり始めたら、鍋を揺すったり、菜箸で混ぜたりして、全体に味をなじませる。
火を止めて、30分以上放置。今日食べない場合は、冷まして煮汁ごと密閉袋に入れて冷凍保存へ。
3.餅を温める
3個作ろうと思うので、いなり揚げ3枚と、切り餅を2個用意。
切り餅は端1/3を切り落とし、切れ端2個を合わせて油揚げの中に詰める。
耐熱皿に乗せて、600Wのレンジで1分加熱、ひっくり返して1分加熱する。(ラップは不要)菜箸で押さえて固いようなら、30秒追加で加熱する。
完成!
きつね色のお揚げの中にもっちもちの餅が入ったきつね餅の完成!
中はこんな感じで、柔らかくなった餅が。
ぱくりとかぶりつくと、じゅわっとした甘辛味をまとった餅が。
柔らかくてびよーんと伸びるところが堪らないし、どことなくほっと落ちつく味。
たまたま家にあった紅生姜を口直しとして添えれば、無限に食べられそうだったけど、お腹がパンパンになってしまうからやめなくては。
おやつとして作ったけれど、食事として食べるのもアリかもしれない。
よかったらぜひ試してみてください。
◇◇◇◇
ここで紹介するおやつのレシピは、私が好きなものを取り上げております。よく作るものもあれば、新しくチャレンジしたいことも取り上げてます。
かなり実験的な内容となっていますが、多分今年もそんなおやつを1年を通じて12品取り上げたいと思ってます。
どうぞ見守っていただけたら幸いです。
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◇ 「まいにち野菜と豆腐」(江戸野陽子のHP)
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◇ 「すごい豆腐の最高においしい食べ方」笠倉出版社(江戸野陽子の豆腐レシピ本。豆腐は種類別にレシピを紹介。揚げも厚揚げもおからも豆乳も湯葉も詳細に取り上げております。どうぞよろしくお願いします!)
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