豆腐はどこへ行った、生チョコ豆腐
生チョコ豆腐を食べたことはあるだろうか?
チョコに豆腐を合わせて生チョコにする…それはアリなのか、とずっと思っていた。
おやつの定番で甘くてまったりとしていてとろける至福の味のあのチョコと、
冷奴にしたり白和えにしたり鍋にしたりと、柔らかくて淡白な食感で、だしや薬味や醤油と合わせるとすこぶるおいしいあの豆腐――。
それを合体させる!?
えっ、いいの?
それが作る(食べる)前の私の感想だ。
だってチョコに豆腐。それって出会っちゃいけないもの同士にしか思えない。
でも、この生チョコ豆腐を作った(食べた)って声をよく見かけるので作らず(食わず)嫌いはよくない。
まずは体験し、それから難色を示すなり、文句を言うなりするべきなのだろう。
ということで、早速作って食べることにした。
そもそも生チョコがどんなものかというと…
なるほど。
つまり生チョコ豆腐における豆腐は、なめらかさ担当なわけだ。
よくよく考えれば、豆腐は豆乳とにがりで構成されているわけだから、なくもないのかもしれない。
そういうわけで生チョコ豆腐を作ってみたところ…
おいしいじゃないか。
口内の熱ですっーと、とろけて甘い。
これ、半分は豆腐…だったけって思うくらい豆腐がいない。
正統な生チョコと遜色ない味わい、というか豆腐を使っている分低カロリーでお得感すらある。
そういうわけで、第一印象でごちゃごちゃ言っていた自分に教えてあげたい、生チョコ豆腐はアリなのだと。
生チョコ豆腐 材料
豆腐の選び方
せっかくなら、大豆の甘みがしっかりと味わえる豆腐がいいと思いまして。
こちらの熊本産ふくゆたかの絹ごし豆腐を(充填タイプ)を選びました。
国産大豆100%のよさは、味が濃いところ。
こちらはそのまま温めて食べても絶品のお気に入りの豆腐。(ふくゆたかの豆腐っておいしいんですよー)
ちなみに充填タイプの豆腐とは、水に浮いていないタイプのこと。
水っぽくない&スプーンですくえるほどの柔らかさなので、生クリームの代わりにぴったり、というわけで今回選びました。
生チョコ豆腐 作り方
1.豆腐をつぶす
豆腐を耐熱容器に入れ、600Wのレンジで2分温める。
ゴムベラでなめらかになるまで潰す。
2.チョコレートを溶かす
チョコレートを刻み、ボウルに移し、湯煎にかけて溶かす。
3.豆腐とチョコを合わせる
溶かしたチョコレートに豆腐を加え、混ぜ合わせる。
4.型に入れて冷やす
型に生チョコ豆腐の生地を流し入れ、表面を平らにしたら冷蔵庫で1時間以上かけて固める。
5.ココアパウダーをまぶす
一口大にカットし、ココアパウダーをまぶしてできあがり。
◇◇◇◇
生チョコ豆腐は柔らかいので、しっかりと固めてから切りましょう。
ひと粒食べると、とろっーととろけて、食べる手が止まらない。
タイトル通り、豆腐はどこに行ったんだってくらい豆腐を感じない味わい。
これに豆乳を合わせて、贅沢おやつタイムに。
豆腐は生ものなので、食べきれない分はタッパーに入れて冷蔵庫へ。次の日には食べきるくらいがよさそうです。
◇◇◇◇
こちらもよろしくお願いします!
◇ 「まいにち野菜と豆腐」(江戸野陽子のHP。料理教室の告知が主になっています。
◇ 「すごい豆腐の最高においしい食べ方」笠倉出版社(江戸野陽子の豆腐レシピ本。豆腐は種類別にレシピを紹介。揚げも厚揚げもおからも豆乳も湯葉も詳細に取り上げているところが分かりやすいと評判です)
野菜と豆腐の料理家 豆腐をきっかけに知っていただけたらありがたいかぎりです。