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論破されてみた件、その3


(前々回、前回からのつづき)

 ひろゆきさんからは予想外の言葉が飛んでくる。その言葉を理解するには、ちょっと時間がかかる。さまざまな意見が飛び交う討論番組でこのタイムロスは致命的だ。はたからみれば、反論できずに黙ってしまった=論破されたように見えてしまう。

 だからといって、ひろゆきさんがめちゃくちゃなことを言っているわけではない。ここが大切なポイントだ。ぼくの言葉をまったく聞いていないわけではない。たしかにぼくの言葉をそういうふうにとらえれば、そういうふうに言えないことはない。完全に的外れではないが、あまりにズレているので、唖然としてしまう……この感じ、すごくインターネットっぽいとぼくは思っている。

 ひろゆきさんの言葉は、S N Sでバズったとき、見知らぬユーザーから飛んでくる言葉にそっくりなのだ。

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