下向きの自己啓発書とアナキズム
「下向きの自己啓発書」と僕が勝手に読んでいるジャンルがある。
一般的にビジネス書や自己啓発書は上を目指す人が読むものだ。日々の努力を欠かすことなく、さらなる上を目指そうと、優れた経営者の思考法やノウハウを学ぶ。偉人の人生を追体験し、己の心を奮い立たせて、仕事のやる気を高める。仕事や勉強を効率化するための本は、書店にたくさん並んでいる。
けれども、下向きの自己啓発書は真逆だ。がんばらなくていい。努力しなくていい。しんどい仕事はしなくていい。人生無理せずに、もっと楽に。ゆるく生きようよ、と呼びかけるだけでなく、なるべく働かないで生きるための方法が紹介されてたりする。
共通するのは「お金をなるべく使わない」だ。お金を使う=無駄な消費をするから、働かざるをえなくなる。うまく消費を抑えれば、頑張って働く必要もない。のんびり暮らしていけますよ、というわけだ。たとえばこんな感じだ。
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