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江戸川区の学校連携観戦と希望制について


昨夜、小林あすか区議が、パラリンピック学校連携観戦の江戸川区の状況をお話しするTwitterライブを行っていました。
また、二学期開始後すぐの学校連携観戦であることから、すでに参加の希望をとっている学校もありますが、学校によって対応が違い、その中に少し疑問のあるところがありました。
今日はこれらの内容を記載してみます。

1.江戸川区の決定の裏側

■現状の区(区長)の考え方
・江戸川区長は中止する気持ちはあまりない。
・区民の声への投書や、教育委員会への意見などはほとんど区長は見ている。
・区長の思いとして、パラリンピックを観戦させたいという声も届いているため、10:0にしたくない。その行きたいという気持ちをつぶさないため、また行きたくない人の気持ちを尊重するため、都合がいいと思われちゃうと思うかもしれないんだけど、希望制にしている。

■そこまでしていかせたい理由
・パラリンピックはテレビ放映がほとんどない。放映権の関係で、簡単にテレビ放映を増やせない(例えばJCOMが放映を増やすとかできない)
・区長の思いとして「人の頑張り方を見てもらいたい」
・オリンピックと違い、貸切バスが借りられた。
・オリンピックのときと違い、座席が用意できた(オリンピックの時は感染対策のため1/2の座席しか用意されてなかったとか…)

■教育委員会の考え
・バスで行くことの安全対策について。現在学校で行っている宿泊を伴わない校外学習は普通にやっている(現在と言っても1学期だと思うが)。また、江戸川区はパラ競技会場が近いので校外学習の範囲と変わらない、という考え
・(保護者や子どもは選択肢はあるが先生は? と聞いたら)学校の先生は基本的に選択肢はないとのこと。学校長判断による。

■他区の中止した理由(区により違う)
・バスが借りられなかった(江戸川区と江東区だけバスが借りられている)
・観覧席はひとつ空きなので、ソーシャルディスタンスが取れない(60cmくらい)
・複数の自治体の子たちと接触する可能性がある
といった理由を挙げる区があった。

■その他余談
・江戸川区はパラリンピック競技全部体験できる事業などやっているので、パラリンピック以外でも見ることは可能。
・表立って中止を訴えている議員は少なめに感じる
・声を届けるいい方法は、議員にアタックすること。60代以上の人たちからの連絡はめちゃくちゃ来る。50代以下の方たちももっと議員を使ったほうがいい。
・区役所の人はデータをすごく大事にするので、(署名で)「これだけの人数がNO」って言ってます、というのは有効だと思う

他にもいろいろ余談などありましたので、ぜひ見てみてください。
▶小林あすか区議のライブはこちら
https://twitter.com/AsukaAtarashii/status/1429066396562968576?s=20


2.学校からのお知らせと「希望制」の取り扱い

このようなお話を理解したうえで、この「希望制」について少し疑問があります。

■学校からのお知らせ
学校連携観戦についてのお知らせは、学校独自に作成しており、学校により違うようです。例えばこの学校はこのようなお知らせです。

東京 2020 パラリンピック競技大会「学校連携観戦プログラム」承諾について

平素より、本校の教育活動に御理解、御協力を賜り誠にありがとうございます。
区からの案内のとおり、東京 2020 パラリンピック競技大会「学校連携観戦プログラム」を実施する予定です。
つきましては、下記内容を御確認いただき、参加の可否について、連絡メールにて回答をお願い申し上げます。


(中略)

9 回答締め切り
上記内容を確認し、8月23日(月)12:00までに連絡メールにてご回答をお願いします。1行返答の欄に、お子様の学年・クラス・氏名を入力してください。なお、不参加の場合は、理由も入力してください。

学校も急な対応に追われているであろうことは想像に難くありません。

一方、文末「なお、不参加の場合は、理由も入力してください。」とあります。
今回の場合は参加不参加は個人の信念で自由に決めてよい、ということならば、不参加の理由は問わないでよいと思います。
※このほかの学校のメールなどでは今のところ確認できていませんのでどの程度の学校が理由を聞いているかは不明です。

■学校を休みたい場合についての文科省のQ&A
学校連携観戦の件には適用されないと信じていますが、文科省のこのようなQ&Aがあります。

②感染者等が発生した場合や児童生徒等の出席等に関する対応に関すること

 問1 感染不安を理由に休ませたいと相談があった場合の出席停止等の取扱いや、不登校児童生徒が自宅等においてICT等を活用した学習を行った場合の出席扱いについて、どのような点に留意すればよいか。【2月19日更新】(感染不安等に係る出席停止等について)

○ 保護者から感染が不安で休ませたいと相談があった児童生徒等については、まずは、保護者から欠席させたい事情をよく聴取し、学校で講じる感染症対策について十分説明するとともに、学校運営の方針についてご理解を得るよう努めてください。

○ その上で、単に児童生徒への感染が不安だからとの理由だけではなく、生活圏において感染経路が不明な患者が急激に増えている地域で、同居家族に高齢者や基礎疾患がある者がいるなどの事情があって、他に手段がない場合など、合理的な理由があると校長が判断する場合には、指導要録上「出席停止・忌引等の日数」として記録し、欠席とはしないなどの対応も可能です。
(「非常変災等児童又は保護者の責任に帰すことのできない事由で欠席した場合などで、校長が出席しなくてもよいと認めた日数」について判断することとなります。)

これに準ずるような取り扱いになってしまうと、個々の自由ではなく、学校側により不参加理由を認めたり認めなかったり、となってしまいそうです。

これに準ずる取り扱いではなく、今回は個々の希望、信念で自由に参加不参加を決められる、というものであることを最低限確認することが必要と思います。

※もし、このような疑問があったら、区議さんに相談するか、担任の先生に真摯に相談してみるなどよいと思います。

3.署名実施中です!


上記、現状に対してできることや注意点などを述べてきましたが、それでもやはり、このプログラム自体が中止になってくれないかということを願って署名活動をしております。時間がありませんので、ご賛同いただける方は、拡散のご協力よろしくお願いいたします!

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