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本屋で受けたどうでも良い衝撃

ちょっと前に人生で初めて「フィギュアスケート」の選手にハマった。

たまたまTVでやってた大会を観たのがきっかけだったので、ごく成り行き的に。フィギュア自体は全然詳しくない。技も審査方法も知らないけど試合を観るのは好きで、浅田真央ちゃんのソチ五輪には涙したものだ。

今回ハマったのはアメリカのネイサン・チェン選手。既に世界チャンピオンでかなり有名な選手だが、自分はその時(2019年12月の世界大会的なやつで)初めて知った。

この大会のフリー最後から2番目の滑走は羽生結弦選手だった。表情からしてただならぬ気合を感じたし、素人目にもすげー演技だな!と感動したのでTVの前で一人拍手喝采していた。会場では観客からのプーさん投下も大量で、熱気MAXといった感じの盛り上がりを見せていた。

しかし最後にまだあと一人滑る。その選手が大トリか。どんな選手だろう?!とワクテカしながら待っていると出てきたのが、なんか地味な男だった。衣装もジャージみたいで、サッカー部?キーパー?( ゚д゚)

というわけでさほど期待もせず観ていたのだが、これがあっという間に引き込まれた。自由な力強さを感じさせる素晴らしい演技だと思った。

ネイサンはこの大会で優勝し、しかも圧勝だった。自分が知らないだけで物凄い選手だったらしい。地味な佇まいと変な衣装も界隈では有名な話で、今回の黄色い衣装は「卵焼き」と呼ばれ既に話題になっていた。

そんな素敵なネイサンの演技はこちら↓

https://youtu.be/dRd-0IuAfRM

ちなみに彼はスケートだけでなく頭も超良い。世界最高峰の大学の一つであるアメリカのイエール大学の学生だ。そして主観だが性格も超良い。最初は地味男だと思ったが顔もハンサムに見えてきた。

すっかりネイサンファンになり、これまた人生で初めて、本屋のスポーツ誌コーナーに行ってフィギュア雑誌を探してみた。

日本には羽生君というスーパースターがいるので、フィギュア誌の品揃えは充実していた。どの雑誌も羽生君が表紙&羽生特集ばかりだが、世界チャンピオンであるネイサンだって2〜3番目くらいに載っているに違いない。期待を胸に片っ端から開いてみた。気に入る本を2冊くらい選んで買って帰ろうと思った。

ところがここで衝撃の事実。

フィギュア誌のほとんどは、9割方のページをひたすら羽生選手の写真で埋め尽くしており、残ったわずかなスペースに「その他選手たち」を割り当てているだけだったのだ。ちっちゃい写真にコメントがちょこっとついてる程度である。

ネイサンが優勝した世界大会を特集している号ですら、ネイサン載ってないことがある。。。え?なんで?(ちなみに3位のケビン選手は載ってたりする謎)

しつこく他の書店もハシゴしたが結果は同じであった。知らんかった。フィギュア雑誌のいま( ゚д゚)

物凄くどうでも良い話ながら、衝撃を受けた。

やっぱり羽生君の人気が凄過ぎて、掲載ページの分量が売上に直結するのだろうか。1ページでも多く!あらゆるカットで!

羽生選手の才能と実績、神がかったオーラとカリスマ性を考えれば、こんな状況もわからなくもないのだが、いくらなんでもネイサンが載ってなさ過ぎじゃないか?

もしかして羽生君のライバルであるネイサンを載せると売上が落ちるのだろうか。

おまけ

そんな状況の中、ようやく見つけたネイサンがたくさん載っている本で良かったのが『フィギャスケート2019-2020シーズンガイド』。人柄がよくわかるインタビューセンスが素晴らしい。(表紙はもちろんユヅ)

ネイサンのページに付箋を貼って、時々朗読するのが密かな趣味です。

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