とある日の年末。

「ずっと待ってましたよ。」

派手なメイクと肩の出たニットに身を包んだ女性が微笑みながら言った。
先日、バイト中に初めてこのセリフを言われた。

自分のバイト先の鰻屋では会席料理の最後にお食事として「鰻重」をお出しするのだが、持ってく前に「この後お食事お持ちしますね〜」と一声かける。この一言はその際に女性に言われたものだ。どうやら食事を出すタイミングが遅かったらしい。確かに通常より遅いペースでの提供だったがそれもあなたたちに合わせたもので、あなたが男性の経営論を手をお膝に効いてるが故に、全く料理に手をつけないから遅めに提供したわけで、。もちろん、その場では「申し訳ございません〜」って言ったけど。いちいち言わなくてもいいことだから。「ずっと待ってましたよ。」もいちいち言わなくてもいいことだけどね。でも、心のどっかでは「どこかで発散しないと辛いもんね」とは思い続けている。実際自分もいちいち言わなくてもいいことをパソコンに向かってnoteという形で言おうとしてる。もしかしたら、後からnoteで書く方がいちいち感が強めかもしれない。今度は接客中に行ってみようかな。その後「申し訳ございません〜」って言ったら許してもらえるかな。接客する時「〜」のニュアンスに頼りすぎてるな。

バイトのことこんな書くつもりじゃなかったのに書きすぎた。そして重大なことに気づいてしまった。このnote「」から始まっている。

”カギカッコから始まる小説みたいにありふれてる出会いでも僕らは違うでしょ”

尾崎世界観が書いた歌詞の一節を聴いてから、頑なにカギカッコから始まる文章を書かずに生きてきた。あっ今の一節は尾崎世界観が歌ってるものだったんだ、と今なった人へ。尾崎世界観の声で再生する時間を上げるのでもう一度読んでみてください。

再生できましたか?

そろそろ変なルールが首を締め出したのでここらで一つnoteを書いてみた。
鉤括弧、めっちゃ漢字強い。クリープハイプとクリープハイプのロゴが単語界とフォント界の最弱ならゴッシク体の鉤括弧がその対をなす存在かもしれない。

時は年末。もうめちゃくちゃに実家に帰りたい。毎日あと何回寝たら実家に帰れるのかを数えてる(昼寝を含む)。しかも過去の自分がお金を捻出してくれたおかげで、年内あと2回ライブに行けるらしい。羊文学とchelmico。過去の自分ありがとう。2回目の愛にイナズマと公開初週の市子を観に行くお金を残してくれてたらもっと良かったよ。

あと、ペトロールズがサブスク解禁した。解禁したと言っても今回のアルバムだけだけど。そのひとつの出来事がかなり生活を充実させている。サブスクでペトロールズを聴く日をどんだけ待った事か。何度だっていちいち言ってあげたい。

「ずっと待ってましたよ。」

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