旅行計画

大学生の春休みは長い。それは高校生のスクリーンタイムに匹敵するほど。

そして今年の春休みに何もやることがない。インフル3日目の小学生に匹敵するほど。そんな時大学生はこぞって旅行の計画を立てる。
だから旅行でもいくかと考える。自分は旅行が好きじゃないので大学に入ってから1度も関東を出ていない。大人はあんなに若いうちに海外に行けと言ってくるのに。
理由としては、まず2日3日で数万単位のお金が飛んでいくのが理解できないし、普通に生きていてたくさんの出費を吐き出す自分が旅行なんてしてしまったらという恐怖もある。

でも行きたい場所があるからせかせかとパソコンを取り出し、調べてみる。「五島列島 旅行」。
2、3年前から行きたかった場所。お目当ては教会とお魚。もっと言うと5年以上前に伊集院光がラジオで旅行記のトークをしていた頃から気になっていた。こんなずっと行きたいなら行ってもいいだろうと自分に言い聞かせていたところ挫折する。調べなきゃいけないことが多すぎる。それは中学生の頃抱えていた悩みに匹敵するほど。

まずマストで飛行機と宿を探さなきゃいけない。しかも五島列島だから乗り継いだりフェリー乗ったりしなきゃいけないらしい。旅行初心者にはちょっと難しい。いや、かなり難しい。大学1年の履修登録に匹敵するほどに。
あと、調べながら教会の写真とか眺めてたら結構満足しちゃった。魚は近くの魚美味しい居酒屋で食べればいいかとかも思っちゃう。

最近ある人が、日常は心地いいぬるま湯だと言っていた。ぬるま湯が故にそのまま過ごしているとやがて冷めていくとも。日々の日常と星野源の日常が大好きな私にとってその言葉がやけに引っかかっている。日常から浮いた時間を作る方法の最適解が旅行なのかはわからないが、少なくともそういった違和感が最近の生活には足りていないのは確かだ。誰かひとり旅の計画だけ立ててくれないだろうか。

小中高大全ての例えを出すというノルマは達成したのでそろそろ文章を閉じていきたい。例えが頭の片隅にあったからかまとまりにかけた文章になってしまった。noteでまとまった文章を書けた試しはないけれど。面白いくらいにまとまらない。それはまるで社会人の休日に匹敵するほどに。

だから大人は大学生に旅行に行けと促すのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?