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パンティーはパンティーか?

「どんなに時代が変わろうと、パンティーはパンティーだ!」
という台詞がある。
瀧川鯉八の〝並べ師の涙〟というエピソード。
落語の演目としては「寝るまで踊らせて」だけどね。

警察には押収した盗難品の下着を並べる職人がいる。
それを〝並べ師〟と呼ぶ。
鯉八師匠の嘘八百だ。

問題は〝パンティー〟である。

あれは男性名詞だな。
男性が嬉しそうに使う名詞。
いや女性名詞、男性名詞ってそういう意味じゃないのは知ってるけど。

小児科で母親が、
「赤ちゃんのパンティーを脱がせたら湿疹が」
とは言わないだろうし、
医師だって、
「パンティーの繊維が肌に合わないんですな」
とは言わんだろう。

パンツ。下着。下履き。ショーツ。ズロース。
実際に発音されるのは、これらの言葉だろう。

スキャンティーとかもあったか。
「うちの赤ちゃんのスキャンティーが!」
いないよそんなこと言う母親。

だいぶん昔の猟奇事件だけれど。
ある被害者幼女の母親が書いたとされる手紙が、男性の手による偽物だと露見した。
それは、娘の下着を「◯◯ちゃんのパンティーが」などと書いたから。
そんな言い方をする母親はいない!とすぐに指摘された。

不思議だ。
最大級の喜びをもって男性の口から発される〝パンティー〟という言葉。

けれどそれを履く女性は、殆どそう呼ばない。
男性に迎合して、
「私のパンティー見たい?」
とか言う人はいるかも知れんが。
……って、どういうシュチエーションを想像しとるんだ私は?

他にその手の言葉はあるのだろうか?
私には思いつかない。
なんてことを朝から考えている。

どっとはらい。




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