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フィードバックってムズいけど、傾聴・受容・共感で何とかなる話。

しわっす(師走の挨拶)。キーワードマーケティングでオウンドメディア編集長を務めるオオクボです。(主催者の1人であるせっちん丸さんの挨拶をお借りして失礼します。)

この記事は、インハウスエディター(社内編集者)として働く人たちの有志による「 #インハウスエディターアドベントカレンダー 2021」、16日目の記事です^^

これまでの投稿を見ていると、オウンドメディア全体のことやキャリア、組織づくりのことなど、十人十色様々です。

学び多き編集者コミュニティでどんな記事を書こうと悩んだ結果、編集者が必ずおこなうであろう「フィードバック」について熱く語ってみたいなと思います。

そもそもなんでこのテーマになったかって言うのは、弊社で使っている「フィードバックのルールとガイドライン」が関係しています。する側とされる側のルールとガイドラインを作ったことで、以前よりも関係がマイルドになったと感じています。(ここ1年。)

記事内では、フィードバックの一般的な意味や種類、目的、ポイントをまとめていきます。まとめていく内に「みんな意識していることが各々あるんだろうな」と思い老けたので、ご自身が意識していることや思っていることをTwitterなどで教えてくれると嬉しいです。それではレッツラゴー。

フィードバックは傾聴・受容・共感があって成り立つ!

結論ファースト!ということで、フィードバックに対する僕の考えをまずは伝えます。「フィードバックは傾聴・受容・共感があって成り立つ!」ものだと考えています。

フィードバックの厳密な意味や定義はあとで紹介しますが、「傾聴」「受容」「共感」がないとただの指示になってしまうし、受ける側とする側が気持ちよく前に進めないよなと強く思います。

かと言って自分がカンペキにできているとは微塵も思っていません。(意識はしていて、できてないと思ったら気づいた時点で謝っています。いつもブログ書いてくれてありがとうございます。陳謝。)

そもそもフィードバックって?

記事内では、フィードバックを「行動や結果に対して評価を伝えて(=振り返って)、良い結果へと導くためのアドバイス」と定義します。あくまでアドバイスなので、指示ではなく提案に近いニュアンスで捉えてもらうとイメージしやすいかもしれません。

以下はフィードバックの定義のまとめるときに参考にしたものです。

目標達成に向けたアクションの軌道修正をしたり動機付けをしたりする際に行われる。この際、「お客様から企業側に」「上司から部下に」など、立場が上の人から下の人へ行われることが比較的多い。(出典:フィードバック|weblio辞書
行動や成果に対する評価内容を伝え、より良い結果へ導くための手法を指します。フィードバックには、上司と部下、プロジェクト内といった社内で行うものと、取引先や消費者など外部の第三者との間で行われるものがあります。(出典:フィードバック|日本の人事部

また、英語の意味から考えると、Feed(食べ物を与える、栄養を与える)+back(返す、戻す)なので、フィードバックをする側は、受け手に対して業務の成果に対する良し悪しを伝えて、成長に繋げることを意識しなければいけないのかもしれません。

フィードバックには大きく分けて2種類ある

もっともっと細かくすると、フィードバックは「ポジティブ・フィードバック」と「ネガティブ・フィードバック」の対象的な2種類があるとのことでした。

# ポジティブ・フィードバック
フィードバック対象者の意欲に働きかけて成長につなげる方法
「○○さんの良いところはここです」というような言葉で前向きな気持ちを引き出し、自発的により良い行動を考え、実践するよう促す
出典:フィードバック|日本の人事部

# ネガティブ・フィードバック
課題となる部分を指摘し、どのように改善すべきかを考えさせるやり方
課題点を具体的に示すため、対象者にとっては成長の機会になる
出典:フィードバック|日本の人事部

良い面の伝えて自発的な行動を促すのか、改善点を示して考えさせるかの違いですね。どちらにせよ、自分で考えて主体的に行動をし、良い方向に進むようにするのは同じなのかなと。

これもまた調べる中で見つけたのですが、フィードフォワードという言葉も存在しました。

# フィードフォワード
未来完了形の自己変革を目的としたアイデアを周囲の人間から集める、人材育成の手法を指す人事用語
結果から軌道修正を行なうフィードバックと異なり、解決策に焦点を当てた未来を見据えたアドバイスを重視
出典:フィードフォワード|BizHINT

未来を見据えたアドバイスは素直に素敵だなと思う一方で、自己改革を目的とするアイデアを与えるのは記事制作においては難しそうだなと思いました。

記事を含むコンテンツは形になってこそ評価できるものなので、制作過程では良し悪しの判断が付けづらいし、できてから分かるその人の良さもきっとあるだろうし…。(人材育成の手法だからまぁそりゃそうか。)

そもそもなんでフィードバックをするのか

言葉の意味をまとめましたが、皆さんはなんのために(=なにが目的で)フィードバックをしていますか?愚問なので、簡単にまとめてみました。たぶんこの中のどれかに/どれもに当てはまるのではないでしょうか。

・目標達成のため
・される側のスキルアップのため
・モチベーションを維持するため
・パフォーマンス(質)をあげるため

フィードバックされることで、目標に向けて軌道修正がおこなわれて成果に繋がります。一番の理由とも言っても過言ではないでしょう。また、フィードバックする側はそれなりにスキルレベルが高い状況にある人間がおこなうため、スキルアップも見込めます。

さらには指示ではなく、「あなた(される側)ならできるよ!」といった前向きになれる言葉はモチベーション維持にも繋がります。結果として、パフォーマンス(質)もあがっていくわけです。

この目的があるため、フィードバックは「傾聴」「受容」「共感」が重要になってくるわけです。(やっと繋がった!)

そんなわけでフィードバックのルールとガイドラインを定めた

うちの会社は良い意味でも悪い意味でも(?)何事にもルールとガイドラインを定めます。(もしかしたら自分が経験してきた会社がイレギュラーだっただけかも汗。)

これまで明文化されたルールがあまりなかった会社で働いてきた僕からすると、フィードバックのルール(守らなきゃいけないこと)とガイドライン(守ってほしいこと)を定めるのは気が引けました(笑)。

まぁけど「郷に入れば郷に従え」というので一旦ルールとガイドラインを作るために、一般論をまとめつつ、教職課程の経験を盛り込んだ草案を作って上司&代表に提出、少し加筆や修正があり完成。

以下は弊社で用いている「フィードバックのルールとガイドライン」を外部向けに編集したものです。

▼フィードバックの目的
フィードバックする側・される側の心を前に進めること
▼全体方針
・ダメ出し、否定はしない
・フィードバックは指示ではない、「前向きなアイデア」を話し合う場
・執筆者、編集サポート、編集者はそれぞれ責任が異なり、自分とは異なる視点で見ていることを理解し、お互いの仕事に感謝し合おう
・受容と傾聴を意識的におこなう
 ・相手の考えを受け止め、聴く姿勢を作り、話を遮らない
▼する側
・ポジティブフィードバックからスタート
・テキストのみのフィードバックはしない
・主観的なフィードバックになる場合は、アイメッセージで表現
 ・例)「〇〇するとさらに良くなると思う!」
    「〇〇するともっとわかりやすくなると思う!」
▼される側
・文章力はもちろん、あなた自身を否定しているわけではない
・前向きな気持ちでフィードバックに向き合い、主体的に参加
・自分の考え、表現を説明し、課題のすり合わせに協力する

作成したルールとガイドラインは、フィードバックを初めて受けるメンバーには読み合わせをして、理解できているか疑問に思うことがないかを必ず聞くようにしています。

作ってみたら、意識が変わって会話も増えた

お互いが耳を傾けて話を聞いて、相手の考えて受け入れて、考えを共にすることで、一方的な会話や指示が自然となくなったと感じます。体感だけど、フィードバックのときに質問や意見が出るようになったと思ってます。

あと自分自信の考え方も少し変わってきたかなと思います。もっと記事を良くしたい!という想いはもちろん、この執筆チームを良くしたい!って強く思うようになりました。だから結果的に作ってよかったなと心から思っています。

正直フィードバックって気も遣うし、言葉も選ぶし、時間が掛かるから、する時はパワーが必要です(笑)。だけど、よし、やるぞ!という気持ちにさせてくれるくらい社外からの記事に対する評価が感じられるから、まぁいっかと思えるんだと最近わかってきました。

たかがフィードバック、されどフィードバック

編集者は、良いコンテンツに仕上げるのが仕事だから、足元だけ考えると、意図通りに書いてくれたり、修正してくれたらそれで良いのかもしれません。

ですが、フィードバックを通してコンテンツ以外の面でも関わる人のためになることが出来れば、自分自身がもっとパワーアップできるのではないかと密かに思っています。

チームや組織、経営までを見据えて、状況を考えた行動ができればコンテンツ編集者の域を超えた、スーパー編集者になれるのだと・・・。

そのために未熟ながらも編集者としてもっと勉強や努力をしていきたい所存です◎

# 執筆後記

ここからは編集後記的なノリの「執筆後記」です。お時間あれば読んでください(笑)。

当初「1年間でtoBメディアの検索流入数を10倍にするためにやったこと」みたいなテーマで考えてたんですが、いつも書いているSEO(検索ユーザー)を意識した記事みたいになるので辞めました。

「 #インハウスエディターアドベントカレンダー 2021」で毎日公開される記事を読んでいる内に割と気持ちが出てる記事が多いなーと思って、自分のテーマも想いや考えを表せる内容にしてみました。

小学校の国語の授業で書く作文は、カギカッコを多用して枚数を稼ぐ、(埼玉県しかない)習字のうまさを評価するやつは毎回銅賞(金3人、銀5人、それ以外銅賞)、小論文が下手すぎて大学の推薦入試に落ちる、、、なんて経験をしたのに、toB向けオウンドメディアで編集長をやっているのが不思議でたまりません。

ただ記事を書きまくった結果慣れてきたり、自分がフィードバックを受けて学んだり、逆にする側になって意識が変わったりしました。たぶんこれまでに僕の記事に対してフィードバックしてくれた方が優秀だったのでしょう。振り返ってみても嫌な気分になったことは少ない気がします。

そんな風に自然と上達させるようなフィードバックを、これから僕も心がけていきたいです。

長くなってしまいましたが、以上です!企画してくれた、せっちん丸さんSaimaruさん、ありがとうございました!

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