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私の生き方、このままでいいのかな?40歳を前に、人生の方向転換期に出会った森ノオト|濱田明日美さん(スタッフ・ライター)

森ノオトにかかわる人々の声を聞きながら、ローカルメディアのあるまちの現在を明らかにするインタビュー企画。初回は、森ノオトライターで経理・総務部門のスタッフでもある濱田明日美さんです。

編集会議ではキラリと光る発想で場を盛り上げてくれる濱田さん。根っこの部分が深そうな濱田さんの素顔に迫るべく、編集部スタッフの佐藤沙織がインタビューしてきました!

現在6歳と10カ月の二人の子どもを育てる濱田さん。1年ほど前より個人事業主として、社会的事業を手掛ける企業を中心に経営支援をしています

お金の話から森ノオトを知る


—— 森ノオトに関わるきっかけは?

町田にある農業NPOに関わっていて、他のNPOがどんな経営をしているのか興味があって、森ノオト主催の「NPO経営とお金の関わり、全てお見せします!(2020年)」のトークライブに参加したことがきっかけです。すごい開けっぴろげに話していてびっくりしましたね(笑)。

——  元々NPOとかに興味があったんですか?

学生の頃はバックパッカーとして海外を色々回ってて。そこで色々見る中で、環境や食糧問題とかNGO、NPO活動に興味を持ちました。でも新卒の時は自分に力をつけてからそっちの道へ進もうと考えて、民間企業の研究職に就職したんです。
サラリーマンの自分が板についてきちゃったな、と思っていた40歳手前、コロナ禍になって。それが、私の生き方本当にこのままでいいのかな?と考える機会になりましたね。ここで腹をくくって、違う生き方をしてみよう!と、前職を退職したんです。

インド・バナラシにて、バックパッカーをしていた20歳の濱田さん。この頃海外でさまざまな人や課題に出会ったことで、自分の価値観ができたと話します

好きの再発見が自分軸の暮らしにつながった


—— 思い切った決断でしたね!2021年1~3月の森ノオトライター養成講座を受講してから、森ノオトのライターとして活動していますね。森ノオトに関わってどんな変化がありましたか?

ライターとして記事に何を書きたいか考える時に、自分の価値観を見直して再発見するんですよね。私これが好きだった!って。あと編集会議に参加したり記事を読んだりしていると、地域で色んな人が色んなことをしていると知れる。興味がどんどん足元から湧き出てきて、暮らしの中の景色が変わったように思います。

サラリーマン時代は忙しくて暮らしに目が向かなかったけど、自分が本来好きだったものに気づき直していく中で、暮らしが自分軸になっていく感覚があります。取材を重ねる度に自分の軸が引き立ってくるし、出会ったものや考え方が自分の内面に影響を与える。そうして得た視点で暮らしに目を向けると、毎日がカラフルになったみたい。

初めて書いた町田の農場の記事では、農場主さんから、「記事を読んだ人がたくさん来てくれたよ」と教えていただいて。その時、とてもうれしかったし、人の行動に影響を与えるメディアの力を実感しましたね。

—— 記事の反響が実感できるとうれしいですよね。自分軸の暮らしと言えば、濱田さんは自分の畑をかれこれ3年続けているんでしたよね?

そうですね。畑は前職を辞めようかと考え始めたタイミングで、生き方を変える練習として始めたんです。昔好きだった土に近い生き方を今も好きと思えるか?という、自分への問いかけでもありました。畑を続けていて、森ノオトというメディアの奥で取り組んでいる里山保全や地産地消が必要な活動だと私も実感しています。欲を言えば、そっちの方面にもゆくゆくは関わってみたいと思っているんですよ。

近所の畑を借りて耕す生活を続ける濱田さん。無肥料・無農薬での野菜作りに取り組み、夏はほぼ野菜を自給できているのだとか。写真は、濱田さんの上の娘さんがかわいくピース!

共感が後押しに。課題解決は足元の地域から


——記事のネタ出しやライター同士の交流の場として、森ノオトには編集会議がありますが、どのように参加していますか?

自分が思っていることを話すと、みんなが「それいいね!」とか「私も好き!」と共感してくれますよね。そういう反応をもらうと勇気が出ます。後押ししてくれる仲間がいるから、自分の考えをありのまま発信できますね。

濱田さんの今までの記事一覧。濱田さんの身近にある関心事がぎゅっと詰まっています

——うんうん、森ノオトというメディアを軸に価値観が似ている人が集まってくるような実感が、私にもあります。

若い時は海外に目が向いていたけど、さまざまな課題は地域から解決していけるのではないかって考えるようになって。森ノオトは環境問題や地産地消……足元の色んな課題について発信したり取り組んでいますよね。自分がやりたいと思っていることにすごく近いと感じたんです。

今森ノオトでは、認定NPO取得に向けて動いていて、私も総務部門として力添えしています。表に立って回していくのではなく、土台を固めることが私の得意分野だと思っているし、昔から誰かを応援するということが好きなんですね。

(おわりに)
誰かを応援するー。その言葉を聞いた私は、濱田さんに感じる芯の強さの根っこの部分を少しだけ知れたように感じました。自分の好きからはじまって、誰かの一歩につながる循環。記事を書くって計り知れなく楽しいなあと、私も再発見する思いです。(取材・執筆:佐藤沙織)

この連載は2023年1月に迎えたNPO法人設立10周年を機に、「ローカルメディアのあるまちづくり」を、森ノオトにかかわる人たちの言葉を通じて描いていく企画です。

ウェブメディア「森ノオト」は、横浜市青葉区を拠点に、市民ライターの皆さんと共に誰かの豊かさにつながる記事を発信しています。生活者の正直な言葉で記事をつくっていくために、広告に頼らず寄付での運営を目指しています。次の10年に向けて、2023年1月よりバースデードネーションを実施しています。応援どうぞよろしくお願いします!

■森ノオト法人10周年バースデードネーションはこちらから
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