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畝立ては手強かった

猛暑日が終わりそうで終わらない! いつも「来週からは少し和らぐ」という週間天気予報なのに、逃げ水のように今日も猛暑日。それでもカレンダーは進んでいき、9月が近づいてきました。「協生農法マニュアル」で「夏場の戦略の例:三つ巴のトレードオフ」と書かれている、草刈りと種まきのタイムリミットが近づいてきます。

これまで数平米の平地で2,3ヶ月やってきましたが、ここからは畝も作ってみたい。なので周囲の草ぼうぼうの空き地に少し進出して、草刈りと畝立てをチャレンジしてみました。

協生農法において畝を作る目的は、作物種毎に異なる日照条件の変化づくり、作物種の成長高の違いによる農地の立体的活用、作付け面積の増加、水はけの向上、土壌の練炭構造の形成促進、生産面積と通路の区別化、定植・収穫管理の利便化など。(「協生農法実践マニュアル」より)
斜面や通路にも有用植物を配置したり、雑草をむやみに抜かずにそれぞれに活躍してもらったりというところが特徴です。

「草ぼうぼう」と一口に言いましたが、協生農法的には雑草とひとくくりにしてはいけません。一年草か多年草かによって対処が変わりますし、どんな草たちが活躍しているかをヒントにして、それをどう有用植物で置き換えていくのが望ましいかを考えるのが「協生農法の物理」。とはいってもまだまだ雑草初心者なので、ヤブガラシとヨウシュヤマゴボウとエノキグサ以外は「イネ科のみなさん」と「その他のみなさん」という感じ。

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わからないままとにかくやってみるというのはダメなので、せめて写真に収めて後で確認できるようにしてから、刈りました。この一帯は大学キャンパスの中なので、毎年夏の始めと終わりに一斉草刈りが行われており、それが積み重なって地面はフカフカしています。硬い地面よりは都合が良さそう。

地面に近い高さで草刈りをした上で、いよいよスコップで畝立てにチャレンジ! あれっ、スコップが入らない。

なんと、地中は根っこだらけでした! 多年草が長年はびこるとこうなるのか! ということを思い知りました。協生農法での畝は高さ30cmくらいと言われているので大したことないだろうと思っていましたが、少しスコップを入れては根っこの隙間から少しずつ土をかき出して脇に積むという作業の繰り返しでなかなか進まず。都心の地下鉄工事はこんな感じなんだろうかと連想しました(そんな感じのわけないですね)。そこに燦々と降り注ぐ猛暑日の陽光。手伝いに来てくれた大学生ともども、体力不足を痛感。

まあそれでも何とか冒頭の写真のように3本の畝らしき凹凸を作ることができました。植えたり蒔いたりしたいものはたくさん用意したのですが、とりあえずジャガイモ、ニンニク、島ラッキョウ、ワケギ、エシャレットを配置。だってこれら(ジャガイモ以外)は早く埋めないと臭くて保管しておけないのですもの。残りの種たちは次回ばら撒くぞ。

種からの初収穫!

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平地の方では、種から育った貴重なオクラが、ついに初収穫です。パチパチ。生でかじると、スーパーで買ったオクラよりもエグみが無くて少し甘みが。オクラって初めて育てましたが、こういう風に葉の根元に1個ずつしか実ができないからそれなりの値段になるのね、と納得です。

チクッ

さて、作業の終盤に別の仕事の電話がかかってきて、スマホで喋りながら付近の蔓草を引っ張ったりしていたら、いきなり蜂が数匹目の前に。しまった! と思ったときには手遅れで、1箇所太ももを刺されてしまいました。やっぱりこの辺りにはいるんだよなあ。蜂に刺されたのは初めてなので、どうなるのか予想できなかったのですが、すぐに大変な状況にはならなかったので、とりいそぎ刺された箇所をギュッと押してみましたが毒は出てこず、手近なヤブガラシを探して葉を揉んで傷口に擦り込み、一応近くの皮膚科を探して行きました。傷口付近はズキズキ痛むのですが、皮膚科は盛況で「1時間待ちですがよろしいですか?」「蜂刺されって1時間待っても大丈夫なもんですかね?」「気分が悪くなったりしてなければ大丈夫」と間抜けなやり取りをしたり。結局大したことはなく、ステロイドを塗って一晩寝たら痛みは痒みに変わりました。まだしばらくは蜂の季節ですね。気をつけましょう。

(フジムー)

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