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ライトバンがお洒落に!「トヨタ・プロボックス」のアウトドアカスタムに注目

2023年8月5日、8月6日に開催された「アソモビ2023 in Makuhari」。このイベントでは、アソビ×モビリティ(クルマやボート)をコンセプトにした日本最大のイベントで、アクティブな趣味(キャンプ・つり・サーフィン・ペット旅・天体観測・温泉巡り・サイクリング・トレッキング等)を重視した自動車やボート、ギアなどを体験・購入できるイベントです。


このイベントでは、キャンピングカーだけでなく、様々な車が展示されていましたが、今回注目するのは「トヨタ・プロボックス」のアウトドアカスタムです。

トヨタ自動車のライトバン、プロボックスは、かつてのカローラバンとスプリンターバンの後継として誕生しました。2002年から販売が開始され、2014年には3代目ヴィッツや11代目カローラシリーズの新しいプラットフォームにアップデートされ、ハイブリッド車が登場するなどの改良を加えたライトバンです。

プロボックスは「シンプル イズ ベスト」というコンセプトで、コストダウンと使い勝手の良さを追求しています。例えば、車体形状は、荷室容積を最優先しているため角ばっており、沢山の荷物を積むことができる実用的なボディ形状となっており、重い荷物を積んでも安定して運転できるサスペンションを採用しています。

インテリアも商用バンとしての使い勝手を重視し、A4ファイルやモバイルノートパソコンが収まるような大型のドアポケット、長距離走行でも疲れにくいシートを使うなど、徹底的に商用車としての実用性を重視することで、ライバルである日産・ADバンよりも人気となっています。

商用車として割り切った作りのプロボックスですが、個人用でも楽しむ人がおりアウトドアカスタムでも注目されています。これは、全長4245×全幅1690×全高1525ミリとコンパクトな車体で、積載性重視の角ばったデザインが現代の乗用車とは違う雰囲気を持っているだけでなく、前席後席を折りたたむと荷室は完全にフラットになるため荷物の積載等による使い勝手が良い、かつては存在したプロボックスサイズのステーションワゴンが消えた、新車価格は一番安いモデルで150万円を切っており、小型貨物自動車なので、維持費が安いという利点があります。

プロボックスは小型貨物自動車のため荷室を重視する必要があるため後席は狭く、低価格グレードは簡易的な座席が付いているため、ファミリーカーとしての使用は不向きですが、基本は1人、2人しか乗らず、積載性を重視するのならアウトドア用で購入する人がいてもおかしくないでしょう。

商用車としての機能性がアウトドアを楽しむ人にも注目されたプロボックスですが、自動車のカスタムを行う企業も注目しており、様々な企業がプロボックスのアウトドアカスタムを提案しています。

プロボックスのアウトドアカスタムの中でも「ステルス」は、車体塗り替え(オールペイント)が基本のシンプルなカスタマイズが特徴です。プロボックスと言うと、ホワイト塗装の如何にも商用車を連想させるのが一般的ですが、写真のようなソリッド塗装のベージュとホワイトの組み合わせや、チャイナブルーとブラックの組み合わせを行うと、商用車らしさが無くなり、お洒落な雰囲気が出るのが面白い所です。このようなカスタムカラーは、90年代のRV車のような古いクルマに行うのが主流ですが、新車で購入できるプロボックスで似合うというのは、元の車体形状が現代の乗用車の主流である流線型から離れているのも大きいでしょう。

また、注目したいのが新車を元に改造を行ったカスタムカーだけを取り扱っているということ。プロボックスは中古車でも人気なため、程度の良いプロボックスは決して安くないのに加えて、一番安いモデルが150万円を切っているので、保証がある新車をベースにしてカスタムを行ったほうが良いのもあると思われます。

ステルスのコンプリートカスタム仕様のプロボックスは、一番安い1.3Gをベースにした場合、オールペイントとオフロードスタイルのアルミホイールとタイヤ、サイドモールを装着して198万円。流行のアウトドアカスタム車には、部品供給が不安な90年代の古いRV車をベースにして200万円するクルマもあるため、新車で保証があるアウトドアカスタム車が200万円で手に入るのは魅力的と言えるでしょう。

(文:松本健多朗)

自社Webメディア「シクロライダー」記事を転載

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