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ウィーンでカプチーノをオーダーすると: 2023年5月6日

先日行った出張で、いちばん好きになった都市がウィーン。伝統的な宮殿や教会、カテドラル(大聖堂)なんかが街中にドーンと現れる一方、近代的なビルや電車やトラム(路面電車的なもの)はバリバリに都会的で、東京みたいに車がなくてもあちこち行ける。さらに空港からは20分くらいで中心部までアクセスできる。泊まったところはモダンなインテリアが素敵なホテルで、スタッフさんも掃除の人もみな親切だった。

街並みはどこを切り取ってもオシャレで絵になる。だいたい、カテドラルなんてものはゲームの世界にしかないと思っていたのでちょっと本当にビビってしまった。RPGの最初のシーンここじゃん。ってなった。

現地のほとんどの人はドイツ語を話すが、案内板には英語もあるしお店の人も英語で通じる。そして陽が落ちても出歩ける程度に治安が良い。現地に住む日本人の同僚も、ウィーンはとても住みやすい街だと言っていた。

あとコーヒーがとても美味しい。ミルクと合わせるコーヒーが好きな人はウィーンのコーヒー、好きだと思う。かの有名なザッハトルテは食べるチャンスがなかったのだけど、あのコーヒーとザッハトルテはベストマッチであろう。
海外旅行だとか南の島に興味がない私でも、ウィーンはもう一度訪れたいと思う。もはや夢か何かだったのではないかと思うような街だった。

ちなみにウィーンでカプチーノをオーダーすると、日本で言うカプチーノに生クリームや砂糖がプラスされた甘めのコーヒーが出てくる。これがとてもおいしい。もし甘くないのが欲しいと思ったら、カフェ・メランジェとオーダーする必要がある。これもすっきりしていておいしい。ブラックコーヒーはカフェ・モカという。モカはブラックという意味らしい。


まあこう言っておきながら、本当は自分の家がいちばん好きだ。自分でいれた豆乳と牛乳ハーフ&ハーフのカフェオレ、安いコーヒー粉で作るのだけど、毎回最高においしいなと思っているし、出歩くたびに東京っていいなと思う。休みの日、徒歩と電車でどこにでも行けて、あとは家でゆっくりする。それだけで申し分ない。

私がウィーンを好きになったのは、ウィーンが東京にどこか似ているからじゃないかなとも思う。田舎で生まれ育った私にとっては、今の東京での生活は既に夢の中みたいなものだ。アーバン・シティが好きなんだ。生きてきた時間の中でもう東京に来てからの方が長くなったのに、いつも新鮮にこの生活がありがたいと思っている。ウィーンに行ってきてから特にそう思うようになった。

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