年末苦手人間: 2022年12月29日
年末が苦手だ。とても。
連休の程度で言えばゴールデンウィークより短いくせに、世間が押し付けてくるタスクが多すぎる。クリスマスの少し前から浮ついた雰囲気を醸し出している街も、そのままパーティーっぽさをスライドしてどこか落ち着かない。朝のテレビも特番になってしまって、身支度のペースを乱してくる。
仕事では12月半ばくらいから「今年じゅうに」の依頼が増え、年末に差し掛かればあれもこれもとボールだけ投げられて年始早々のタスクが増える。ボールを投げ返そうと思ったら相手は早めに休んでしまっていたりして、すっきりと年末休みを迎えた試しがない。
私の周りの世界は連続しているのに、勝手に区切りをつけないでほしい。明日も明後日もコンスタントに続いていく1日なのに、急に1年間を振り返ったり気持ちを新たにするのを強いてくるのもやめてほしい。淡々と、出力8割の生き方をずっと続けていたいのに。
嫌すぎて年末年始にかけてホテルを予約した。8月に。
大人なんだから、嫌なことから逃げたっていい。高級缶詰でもつまみながら、延々と観たかった動画でも観て眠くなったら寝よう。サウナとドリンクバーを往復してストレッチポールの上でごろごろするんだ。
気がついたら持ちものリストと食べたいものをメモして、チェックインまでに片付けておきたいことを考えていた。手遅れだ。手遅れだ!これが。
品田遊さんのエッセイの帯に書いてあった手遅れエピソードとは違うけど、まあ、それならいいかなって思える。
たくさんの言葉を知り、たくさんの思考の切り口を得て楽になれるなら、人生って甲斐があるね。
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