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買い物が嫌いなことになかなか気づけなかった: 2023年1月22日

あらゆる家事の中で、買い物が一番嫌いだと気付いたのは最近のことだ。食料品や日用品の買い出し。あまりにも「やるもの」すぎて、放棄していいなんて知らなかった。

スーパーに行ってその日安売りのものを見ながら献立を考えて、ということ、昔は普通にしていたけど、今はまったく行かない。食べ物は生協とネットスーパー、緊急時のコンビニでまかなっている。これでかなりのストレスが緩和された。やってみるもんだな。

買い物の嫌いなところは、時間がかかることと都度脳を回転させる必要があること、あと荷物が増えることだ。カゴを片手に冷蔵庫の在庫を頭に浮かべて組み合わせ、材料を使い切ることを考えてあらゆるパターンを試行するうちに脳は疲れてヘトヘトになる。

疲れ切った頭でたどり着くレジでの動作も苦手だ。店員さんの動き、習熟度合いに合わせて、決済のタイミングとポイントカードを断るタイミングをはかる。レジ袋を買うならサイズの見積り。レシートが思ったより長くて焦る。財布に入れるために折ろうとして長さを見誤り、グシャグシャになる。後ろがつかえているので適当に詰め込んで財布をバッグにしまう。袋詰めしたあとにカゴを回収してくれる店員さんに笑顔でお礼を言って店を出る。

しんどすぎる。一連の流れを社会人の顔を保ったまま終えるのが。

コロナ禍になる1年ほど前から生協を利用し始めた。生協と言えば分厚いカタログと集団配送のイメージがあったが、アプリ注文で個別宅配してくれるシステムだったので、人見知りのオタクにとっても助かる。欲しいものだけカートに入れて、送信。配達日時ちょうどに家にいなくても保冷剤と一緒に置き配してくれる。神か。冷凍のお肉や魚の総菜なんかも充実していて、楽勝で1週間分の献立が間に合った。調味料や缶詰などは安いネットスーパーで月に1回くらい、日時指定で受け取っている。

以来、日常の食べ物のためにスーパーに行くことは全くなくなった。重い荷物を持って歩く必要もない。家で、在庫を確認しながら、社会人の顔を保たなくても買い物ができる。素晴らしい。図らずもコロナ禍にも対応できた。
私は献立の計画を立てて材料を使い切ることはどっちかというと得意で好きだった。予算の中で食材を組み合わせるのはカードゲームでデッキを組むのに似ていて楽しい。でも苦手な人もいるだろうな。
調理の過程そのものが好きな人はけっこういそう。買い物だけ好きって人はいるのだろうか?後片付けが好きな人は稀だろうな。

つくづく思うが日常の料理という家事は、総合的な人間の能力が試されすぎている。それなのに家庭でひとりが料理の担当になるのは、たぶんシステムが間違っている。

苦手なことをテクノロジーやサービスに任せられるなら任せて、得意なことだけで生活が回れば良いのに。

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