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21歳大学生の戯言②

そう、私の彼氏は超絶モラハラ男だった。

「○○って地味だよね」「○○で笑ったことない」「服のセンスが3点」「ほんっと顔タイプじゃないわ笑」「5万のバッグなんて○○にはもったいない」

「そんなひどいこと言わないでよ!」と笑って返していたが、少しずつ心が削れていっていたのだと思う。

ひどい、と私が悲しい顔をすると、「冗談だよ。繊細だな」と気にしてしまう私のせいにされた。

「こんなに気にする人初めてだ。○○といると気遣って疲れる」と嫌な顔をされることもあった。

熱烈アピールで告白してきたのは彼なのに、私の人格や容姿を否定してきた。「そんなに気に入らないなら別れればいいのに」と思いつつも、私も洗脳されていたのだと思う。

次第に、私はダメなんだ。
私はおもしろくないんだ。可愛くないんだ。お洒落じゃないんだ。

大好きだったはずの自分のことが嫌いになっていっていた。

そして、こんなダメな私を好きだと言ってくれるのは彼しかいないんだ、と。

今の私からすると考えられない思考である。
ただ、この時の私は本気でそう思っていた。

そんな時、あるお泊まりデートがあった。
このデートが、地獄の始まりだったのである。

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