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マジックカットの精度

「こちらのどこからでも切れます」

なんと頼もしい言葉だろうと思う。
いつからあるものか知らないがどれだけの人たちに
極小の便利さを与えてきたかは計り知れない。

最近、そんなマジックカットがうまくカットできないことに気づいた。手が濡れていたりすると上手くできないことはなんとなく体が覚えているがそうではない。
あれ、こないだも出来なかったなと思いながらキッチンバサミで軽く切り込みを入れる。
普段は特段感謝はされないのに上手くいかない時だけ
なんなんだと怒りの対象になる。
かわいそうだマジックカット。

考察だが、マジックカットの精度は落ちることはないと思う。落ちたとしたら間違いなく僕の手先の精度。
もし僕と同じことを感じている人がいたら振り返って欲しい。マジックカットの功績を。

そんなことを考えているとかなり昔、テレビでこんな話を聞いたことを思い出した。
マジックカットを生み出す機械の金型を作れる職人が日本に2人しかいない。そしてそれは秘伝のようになっている。ガッチリですねえ〜とのこと。

子供ながらに思ったが今でも強く思う。
どうか長く生きて欲しい。
職人と聞くと勝手に初老以降を想像してしまうがもちろんそうではないかもしれない。はたまたそれは今ではすでに色々な方に伝承されているかもしれない。

しかしもし仮に
世の中から急にマジックカットが消えたなら僕は思う。
秘伝恐るべし。

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