国語の授業のネタ 徒然草「猫また」と1970年代に広がった「口裂け女」
「奥山にねこまたといふものありて、人を食らふなる」は徒然草第八十九段の冒頭部分です。「徒然草」は鎌倉時代末期に兼好法師によって書かれた随筆ですが自然や人間について書かれた感性や考えの鋭さがおもしろい。
第八十九段では、このあと「この頃では山奥でなくても、この街中だって、猫が年取ると猫またになって、人の命をとる」と噂が大きくなります。ある法師が会があって夜遅くなった夜道をこわごわと帰っていくと猫またに首のあたりをかみつかれます。腰が抜けた法師は、持ち物ごと小川に落ちてしまいま