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中学校の国語科の教員と管理職を39年間勤め、現在は大学で教員志望の学生さんの教員採用選…

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中学校の国語科の教員と管理職を39年間勤め、現在は大学で教員志望の学生さんの教員採用選考に向けて指導をしています。

最近の記事

国語の授業のネタ 新聞の見出しの役割と危うさ

SNSが一般化され本や新聞記事をじっくりと読む生徒が少なくなっています。新聞を取る家庭も少なくなり、新聞を読むのは学校くらいという生徒も多いです。 同じ記事を取り扱っていても ①新聞社によって違う捉え方をしている。        ②見出しだけで判断することは危険であるので本文を読んだり調べたりする。このことを学ぶことはSNSの読み方にも通じるかと考えます。 なかなか同じ題材なのに新聞社によって表現が違う見出しが見つからなかったのですが令和2年12月9日(水)の2019年の

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      「奥山にねこまたといふものありて、人を食らふなる」は徒然草第八十九段の冒頭部分です。「徒然草」は鎌倉時代末期に兼好法師によって書かれた随筆ですが自然や人間について書かれた感性や考えの鋭さがおもしろい。 第八十九段では、このあと「この頃では山奥でなくても、この街中だって、猫が年取ると猫またになって、人の命をとる」と噂が大きくなります。ある法師が会があって夜遅くなった夜道をこわごわと帰っていくと猫またに首のあたりをかみつかれます。腰が抜けた法師は、持ち物ごと小川に落ちてしまいま

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