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KeychronQ2のスタビライザーいじった話

ごきげんよう

今回は、前回紹介した”Keychron Q2”をいじるお話。
具体的にはスタビライザーをいじって、カタカタうるせぇ音をなんとかしようという魂胆。

あるもの使って初心者が頑張った感じなので、経験者兄貴たちは細かい所は目つぶってふわっと読んで♡

用意するもの

・2.5mm六角レンチ
・No.1(小さめ)の+ドライバ
・潤滑剤
・ちっこい筆
・キーキャップリムーバー
・キースイッチプラー
・繊維系テープ(厚すぎず粘着力のある程度強いもの)

今回スイッチはいじらないのでスイッチオープナーは不要

あったらいいもの
・無水アルコール
・小皿
・ピンセット

Keychron Q2のざっくりとした構造はこんな感じ

公式サイトより引用

めっちゃ複雑に見えるけど、今回いじらない部分とかセットになってる部分とかがあったりするので、手順さえ守れば実はけっこうかなりシンプルだったりする
早速やっていきますか。


分解手順


・ノブ(ツマミ)引き抜く
・キーボード面を下にして裏側の六角ネジx8を取る
・ケース背面を持ち上げる
・PCBからType-C用ケーブルを引き抜く

このプラスチックのプラグがスポっと抜ける

・PCBをケース前面から引き抜く(ちょっとクセあり)
・キーキャップを引き抜く(リムーバー使用)
・キースイッチを引き抜く(プラー使用)

大まかな分解はこれでおわり。
PCBとプレートが防音シートを挟むようにネジ止めされているので、PCB裏のネジx6を外してペリッと外すと、目的のスタビライザーに到達じゃ。
Keychron Q2の純正スタビライザーはネジ止め式なので、これも外せば

壮観

こんな感じで分解完了!
ではスタビライザーに改造を施して…とその前に。


スタビライザーって?(今更)

スタビライザーは、長いキーの端を押しても反対側も均等に沈めるためのもの。
何でそんなのが必要なの?って思うかもだけど、実はどんなに長いキーでもその下にあるスイッチは真ん中にある1つきりなので、スタビライザーがないと端を押した時にシーソーみたいにキーの左右があべこべに沈んでしまうのじゃ。

KBDfansより引用

Cherry MX系のスタビライザーはこんな感じでコの字型の針金と、プラスチックの部品2種類2つずつの組み合わせで構成されていて、キーの端に来るスタビライザーの片側が沈む時、もう片方も連動して沈むという仕組み。
スタビライザーそのものにバネとかは入ってない(キーの戻る力は完全にスイッチ依存)。

そんな大事なスタビライザーだけど、スイッチ1つきりの小さいキーと違って、動くプラスチックと針金があってカチャカチャ音が出やすく、キーも大きい分、出た音が反響しやすいのである。

今回はこれに
・グリス追加
・HOLEE MOD
を施していく。

グリス追加→針金がプラスチック部分に衝突しなくなる
HOLEE MOD→後述


HOLEE MODって?

これはCherry MX系スタビライザーの断面図。

ここの下の穴にコの字型の針金のアーム(曲がってる所)が入るんだけど、この針金とプラスチックがぶつかってスタビライザー特有のカチャカチャ音が発生するということらしい

ここに、こうやってテープを貼っておくことで針金がプラスチックにぶつかる音を抑えられるよ!やったね!というのがHOLEE MOD。
別名バンドエイドMOD、絆創膏の粘着部分を使うのが由来らしい


実践

分解してみたらスイッチ同様グリスはある程度塗られた状態だったけど、HOLEE MOD(テープ貼り)をするにあたってまずは油分の除去が必要なので、洗剤水でバーっと洗った後に無水アルコールでササーッと綺麗にする

洗浄後

これに、2-3ミリ程度に切ったテープを仕込んで行く。
今回は包帯固定用のテープを使ってみた

お分かり頂けただろうか

続いて、グリスを塗り直す。
プラスチック同士が触れる部分のグリスの量は、あちこちの記事や動画で「塗りすぎんな」と言われてたから、白みが無く光沢が出る程度に塗ってく

ピンボケぬりぬり
ピンボケぺたぺた

コの字型の針金のアームに塗る量は、いかにカチャカチャ音を抑えられるかに直結するので、ここは勿体ぶらずにドバーッとつける

爪なっが(この後切った)

曲がった部分から少し先にグリスを付けると、プラスチック部品にハメ込む所までしっかり潤滑されて良い…らしい。

ピンボケ完成

こんな感じでHOLEE MODとグリスを塗り直したスタビライザーの組み立てが完了。
もう一つ、基板側に工夫を施してみる。

キーを一番下まで押し込んだ時、スタビライザーの薄緑の部品が基板に当たるので、当たる部分にもテープを貼るなどしてみる
これでスタビライザーの針金はプラスチックの中で暴れることもなく、底が基板に当たって軽い音が出ることもなくなったハズ

分解手順逆行で組み立ても済んだので、さっそく試してみる

結果

ビフォー撮り忘れたから比較対象ないや…
けどバックスペース、エンター、左シフトはもうこれでもかってくらい滑らかになった
ノクッ…と深い音がする…これは多分THOCK

スペースバーからまだ軽い音がするけど、これは多分スタビライザーじゃなくてスイッチの底打ちとキーキャップへの反響かなー
スペースバーについてはまだ手を加える必要がありそうだけど、今回の改造はひとまずここまでで終了!


まとめ

箱出しで充分満足度は高くも、純正スタビライザーがちょっとうるさくて”惜しい”感じのあったKeychron Q2も、ネットで囓った情報をもとにスタビライザーをぬるぬるのふわふわにすることで、動画で見る高級メカニカルキーボードみたいな気持ちいい音にすることができた。
調べるうちに、他にも手を加える方法があるらしく、調べれば調べるほど奥が深い。
なるほど、これがメカニカルキーボード沼…

ひとまず現状に満足はしてるけど、何かまた手を加える予定ができたら改めてNoteの更新しようと思うよ
参考になった~とかおもしろかった~って人はスキ&フォロー、願わくば拡散してくれると嬉しいです

またこんど✋

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