高3の夏休み)健診結果、再検査項目があった

子すずめは学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校の通学コース生でこの春高校3年生になりました。2022年4月からN高オンリー、N高純正品です。

N高には学校集団健康診断の制度がありません。なので、子すずめは先月、居住自治体の保健センターでの若年者健診を受けに行きました。

ら、再検査に引っかかりました。「たぶんこれは一過性の外れ値だろう」とは思いますが、10代で重篤な病気を発症して闘病している若者の闘病ブログをいくつか読んだことがあるので、楽観的な考えで再検査をスルーすることができません。

子すずめに申し渡しました。

「近々、この健診結果を持って近所のクリニックで再検査を受けに行きます。単に調子が悪い時に健診を受けてしまったから、基準値外の検査値が出たんだろうと思っているけれど、私は医療人ではないので断定はできません。

ネットで検索すると、この検査値が標準値外だった場合はこういう病気(具体的な病名と予後の説明込み)の可能性があります。もしかしたら重篤な病気の初期症状が検査値を通じて出ているのかもしれない。そういう可能性もあることを考えた上で、怖いけれども、ちゃんと再検査を受けに行きます。一過性の外れ値だったのだから病気ではないという否定診断をつけるためにも再検査を受けるべきだし、もしも何らかの病気なのであれば早期治療に繋げるためにも、再検査を受けます。

もしも病気が見つかった場合、病気の難度によっては経過観察で様子見…ではなく、次から次へと検査検査、入院入院という治療のためのスケジュールが入ってくることになるかもしれません。治療法によっては痛みやだるさが大きくて、受験勉強なんて、やっていられなくなるかもしれない。

…でもさ、現代の医療技術って日進月歩なんですよ。昨日までの不治の病だったものが、今日には生き残ることができる治療法が確立されたりする。そうそう簡単に死ねない世の中なのです、今は。だから病気が見つかった…治療せずに死ぬまで好きに遊んで暮らすなんて、よほどのことがない限りできないんです。病気が治った時に『あの時自暴自棄になって無駄な時間を過ごしたなあ…』と後悔せぬように、病気になったとしててもいつもと変わらず1日を過ごすことが大事だと思います。その1日の中で病気の治療に時間も気力もさかなければならなくなるかもしれません。いつもの日常の中に闘病という時間も労力も食う要素が入り込んでくる大変な日々となります。

その可能性もありうることを飲み込んだ上で、再検査に行きます。

あなたには、たとえ病気になったとしても、できる限りの[いつもの日常]を送って行く意志がありますか?治療に時間が取られたとしても受験勉強を続ける意志はあなたにはありますか?」

と子すずめに質問しました。

病気は時と場合を選ばずにやって来ます。しかも、健診を受けるということは病気の早期発見をしてしまうことでもあります。

病気の早期発見…病気ではなかったけれど、健診で再検査を食らったことが私にはあります。肛門が切れ気味の時に便潜血検査の検体を提出したら、便潜血+で引っかかり、大腸カメラをしたことがあります。(よい大人の皆さん、切れ気味の時に便潜血検体を提出してはなりません!)「絶対あれは切れ痔の血液であって、大腸内ポリープの出血じゃない!」とは思っていましたが、「もし大腸カメラで何かまずいものが見つかったらどうしよう?」と大腸カメラ検査を受けて結果を聞くまでは悶々としました。結果は何ともなく、ものすごく綺麗なピンク色の自分の大腸の写真を見せられて一件落着でした。ですが、再検査をくらって、大腸カメラ検査できるクリニックを探して、そのクリニックに外来受診して検査予約を入れて、検査日当日にクリニックに行って結果を聞くまでの3か月の間に、万が一自分の大腸に何か見つかった場合の予後や「今、自分が倒れたとして、この家庭をどうやって繰り回せばいいんだ?何か使える制度とか外部サービスとかあるのか?」ということは一通り調べました。私が倒れたとしても、家庭は回していかねばならないのだから。「何にも異常はありませんでした」という再検査結果を聞くまでに3か月、再検査をするために何時間かの病院通いする時間がかかりました。

子すずめが引っかかった検査は便潜血検査ではありませんが、再検査の結果を聞くまで悶々とする期間が多少あるという点だけは似ています。

病気の種類によっては、ごく初期に見つかったから良いわけではなく、その後の経過観察で通院が必要になることがあったり、早期発見しても治療が難しい病気もあります。だからと言って、健診受けるんじゃなかったーという後悔ではなく…病気と診断された後には治療のための通院や入院、治療のための時間やお金や気力などのリソースを割かねばならないのは非常に大変ですが…でもやはり若年層では早期発見できたら生存率は上がるでしょうし、早期発見した場合には治療の選択肢も多いと思うので、健診は受けるべきだと私は思います。しかしながら「おおむね健康だけと、健診を受けたタイミングはたまたま体が疲れている時期だったから標準値外の検査値が出てしまう」とか、そもそも適切に検体を提出しなかったら、再検査となってしまう可能性はあるのです。

子すずめの「健診標準値外れ→再検査推奨」問題ですが、とりあえずは睡眠と食事を整えて「真っ当な体」になった時点で、近所のクリニックで再検査をするつもりです。

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