私の母校の大学祭に行ってみました

わが子、子すずめは通信制高校である学校法人角川ドワンゴ学園N高校の高1生です。通学コース週5日生です。

最近、N高通学部のメンターさんとお話をして、高1の内にどこか1校でいいから大学のオープンキャンパスへ行ってみたほうがいいんじゃね?と思い至ったらしく、同じキャンパスの子と誘い合って一緒に、私立の総合大学のオープンキャンパスに行った日もあったようです。

どうせなら、私の出身大学の雰囲気も見てもらいたい。今年は3年ぶりに対面で(入場定員枠ありだけど)大学祭を開催すると聞いたので、私の出身大学に行ってみました。

私は保護者なので、大学に対して「こういう場所であってほしい」という具体的な願いを持っています。

なので、大学を見学する際、別にオープンキャンパスや大学祭だけでなく、大学の講堂で一般市民にも開かれた講演会を開催することもあるのが大学という場所なので、大学構内に足を踏み入れる機会があった時にはいろいろと掲示板の貼り紙をガン見してしまいます。チェック厳しめです。

掲示板…大学のannual academic calendarとか、講義情報とか、学内のインターンなどの就労に関するプログラムがあるか?、短期留学プログラム、学校自体に交換留学制度があるか?。就職活動に関する情報、大学生のボランティア先はどんなところを紹介しているか?、学生のメンタルケアや食生活、運動やエクササイズなどの啓発や相談プログラムがあるか?、カルト集団に対する警告啓発プログラムはあるのか?消費生活相談に関しても何らかの告知があるか?とかです。

母校の大学祭では、学生課の前の掲示板の必要事項だと思われる貼り紙については写真撮りまくってきました。学生新聞や、学生への様々な情報提供のハンドアウト(帰宅支援マップも!)があったので、「ご自由にどうぞ」のものについては、いくつかもらってきました。

そんな保護者の行動を、大学祭の模擬店のたこ焼きを食らいながら見ていた子すずめは「親ってぇー存在はそういう所にも目配りをしてる七面倒くさいイキモノもんなんだなあ」と思ったらしいです。子すずめ自身も掲示板を見ながら「あ、この大学、○○と提携プログラムあるんだ、教えてあげよう」と○○に興味があると言っていたクラスメイトのために○○提携プログラムの写真をスマホで撮影していました。

幸い、大学祭期間中に大学生協も営業していたので、この大学の講義で使われている教科書らしき書籍はどんなものなのか?、どんな書籍が置かれているか?(大学生の知的レベルがダダ洩れるよね、大学生協の書籍部に置かれているラインナップは!)、大学ロゴ入りの文房具などのグッズは売られているのか?などなど見てきました。そして、大学生協で大学名入りシャープペンシルをお土産に買いました。

ほかには大学祭の実行委員会の学生や、展示コーナーにいる学生の言動とか…客層というか[この大学の学生像]みたいなものも感じてみます。

私は「どんな大学でもいいから子すずめに進学してほしい」とは、ちっとも思っていなくて、「進学して学ぶにふさわしい大学でなければ、学費を払いたくはないよなあ…」と思っています。おそらく子すずめの場合、保護者が資金提供者となって大学に通うことになります(残念ながら、子すずめ自身がめっちゃ稼いでいるという起業家ではないし、10代にしてFIREしているわけでもちっともないので、保護者が多少の進学資金を提供せねばならないと思われます)。なので、その出資者の私としては「この大学、あんまり学ぶにふさわしい環境じゃないんじゃね?」と感じる環境へ、わが子を船出させるのは嫌なのです。なんなら「客層悪い大学に入って、ドラッグとか悪に染まって、大変な思いをするとか一生残る体や心の傷を負ってほしくない」なんて思っています、大袈裟な言い草だけど。

そういう親の思惑もあって、学生の事件や事故を防止する努力をしている大学、大学内でそういった[若者特有のあやまち]に関して啓発を厚めにやっていそうか?学生がやらかした時に相談できる窓口はありそうか?は、ものすごく大事なことです。18年間(留年とか浪人とか、ギャップイヤーがあった場合は18+α年間)大事に育てた我が子を送り出す先ですよ、環境が明らかに悪いところに送り出したいわけないじゃないですか。

もちろん、問題が起こった時に、我が子自身が自分で解決し、乗り越えることを願ってますが、我が子が手を伸ばした先に適切な情報がすぐそばにあり、適切な相談先に辿り着きやすそうな大学(環境)なのかどうかは、重要なことだと思ってます。

問題はね…結局のところ、外部の者からは本当の大学の内情がわからないことなんですよ。チラシ配布したり、掲示しているのが「大学側も頑張ってますよ」というポーズでしかない場合もあるので…。相談制度があってもカウンセラー常駐日が極端に少ない場合もありうるでしょうし。人気過ぎて相談予約がすぐに埋まってしまう場合もあるでしょうし。でも啓発チラシ配布やポスターさえ貼り出していない学校、チラシ配布箇所や掲示場所が複数個所ではない学校(全講義棟の入り口などにちゃんと貼り出して告知しようとする姿勢はあるのか否か)は、とても大事。私から言わせてもらうと「ポスター貼る程度の[がんばってるポーズ]さえも努力できてない大学かよ」って…とがっかりしてしまうのです。もしかしたら、逆に、実際の学生相談に力を入れすぎるあまりに、学内広報が手薄になっている可能性もあるかもしれないけれど…。もちろん、実物の講義棟の掲示板だけでなく、Web上の学生が見るページには「学生相談室」の案内が付されていることを願ってます。

まあ、まだ今のところ、子すずめが今後高校卒業するまでに、大学で学ぶにふさわしい、勉強に関する「高校卒業程度の基礎力」を積み重ねていけるか?という課題もあります。なんてったって、中学での約2年の不登校で不勉強だった期間の[埋め合わせ]がまだ追いついていないように感じますし。現時点では「大学なんて夢見てる場合じゃないでしょ」と思うけれど、いざ夢見ることができる射程圏内に入った時にタイミング良くオーキャンや大学祭や大学主催の市民講演会などが開催されないかもしれないので、見学できるうちに見学しておきたいです。なんなら入学が難しいと思われる超難関国立大学のオーキャンとかも、「記念受験」ならぬ「記念オーキャン」行ってみたいところです。機会が合えば、赤い門のところとかも行ってみたいな…私個人はドラゴン桜好きなもんで。

そうは言っても、N高を卒業した後の進路を「大学で学ぶ」ことだけに限定しているつもりもありません。「専門学校で学ぶ」ことと、比較対照して、専門学校の方が…なら、それはそっちを選ぶべきだろうとも思っています。令和の現在は、専門学校の4年在籍コースの○○専科を卒業したら、「高度専門士」という学位が取得でき、大卒と同等の扱いとされて、大学院に進学できるのだそう。エキスパートを目指すのであれば、専門学校の高度専門士を取得できる所に進学するというのも面白そうな進学先ではあります。

いやいや、就職とか起業でもいいんです。子すずめ本人が幸せならば。保護者の私自身の大学時代の友人が18歳の進路選択についてのNPO(@18)に関わっているというご縁もあって、そのNPOのYouTube動画をいくつか視聴したのだけれど、高卒就職もなかなかに面白そうな道だなあと思ってます。

どんな道が自分の興味に合っているのか?、どういうことを学んでみたいのか?、まだ現時点では、うすぼんやりしかnarrowingできていない様子の子すずめです。ですが、仕事などを通して世の中と関り、世の中を少しでもよくすることに微力ながらも貢献できて、関わった人たちから力をもらって、私が死んだ後もアップダウンがありながらも総じて幸せな人生を送っていくことができると…親としてはPL…product liability製造物責任法じゃないけれど、産み育てた責任が全うできるような気がして、とても嬉しいです。そのための選択ができるといいなあと思っているので、遠方のオーキャンに参加希望ならば、私の予定が空いている時には運転手しますよ!なんなら白手袋と蝶ネクタイいたしましょうか?

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