高2の夏)子すずめ、バイト先を読む
子すずめは学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校の通学コース生でこの春高校2年生になりました。2022年4月からN高オンリー、N高純正品です。
子すずめは週4日3時間ほど、夕方に自転車圏内の和食処へ厨房補助のアルバイトに行っています。最低賃金の時給です。
先日、子すずめが自分のバイト先を分析する論を語り出しました。
「バ先の料理、全部高い!フランチャイズ店の和食ファミレスに行ったら似たような定食がバ先の店のマイナス300円で食べられると思う。だけど、従業員さんも多いのよ、私のバ先の和食処!ホールに⚪︎人、寿司カウンターに⚪︎人、厨房に⚪︎人、洗い場に⚪︎人!客にとっての一品の料理の値段は高めだけど、あれだけの人数の従業員やパート、バイト雇って、給料出してることを考えると、あの料理の値段は従業員を養うためには妥当な額だと思うようになってきた。私には高いと思われる値段設定だけど、地元の小中学校や地元中小企業への仕出し弁当とか、法事の会食(大宴会場や中小個室がある)とか精力的にやっているし、常連さんもいて寿司カウンターで寿司つまんでいく人が何人もいる。ファンもそこそこいるので、なんとか回って行ってる。
それにさ、バ先さ、料理を盛る皿がちゃんとしてるの。冷たいものを盛り付ける前には、水や氷水で皿や鉢を冷やしてから使ったり、温かいものを盛る椀は湯を入れて余熱してから使ったりしてるの。食洗機から上がってきたホカホカの鉢を出してアイスを盛り付けるとかは絶対しないの。そういう細部がきちんとしているので、その「細部への気配り」への課金300円と考えたら、料理がいちいち微妙~に高いのは妥当かなと思うようになった。だからといって、私がバ先へ客として行くことはないんたけど。だって金欠の高校生だもん、私が常連さんになるのはそれこそ不相応な話。でもさ、家族の法事の会食なんかには、私のバ先みたいなお店を使うといいと思うんだよね~
あとさ、バ先の和食処、50代以降のパートさんが男女共に多いの。高校生大学生をバイトで使うのは、定期テスト前の休み(シフトを入れなくなる)が多くなって、労働管理が面倒だからなのか、学生バイトよりも50代以上のパートさんが多いのかなあ?私は通信制高校の高校生だから、いなくなる時期は学年末の単位認定試験くらいなので、便利な労働力だと重宝されてるっぽい。50代以降のパートさんは、年金もらうまでの期間の労働賃金獲得の目的らしい人もいれば、年金では不十分だから孫へのお小遣いを稼ぐためにという人もいるし、体動かすのが好きだから体が動く限りは働こうという人もいる。普段の生活では出会うことがない年代の人がバ先の同僚で、なんか人生の縮図を見てる気がするよ…」
…ということを、この前、家族で行った食べ放題のお店のサラダバーのところで[食洗機から出したてのホカホカなサラダ皿]が置かれていたことに対して、「冷たい生野菜に温かい皿かよ?」と、食べ放題の店の気の効かない点にプチキレて話していました。子すずめの論が面白かったので、書き残してみました。
「経済」なんてデカい語を使うのも言い過ぎでしょうが、「生産と消費に関わる場所での人とモノの繰り回し」に関する自論を展開できるくらいに、子すずめはバイト先からも学んでいるようです。ウケル…
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