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白Tシャツの染めくらべ~天然染料


更新履歴

2023.10.08 1枚追加(7)
2023.09.20 1枚追加(6)
2023.09.19 2枚追加(4,5)
2023.09.07 2枚追加(2,3)
2023.09.04 はじまる

はじめに

草木などの天然染料で染め物をしています。
市販のTシャツを染めたものがたまってきたので、まとめることにしました。
同じ材料、同じ工程で染めても、なかなか同じ色にはなってくれません。
販売用のプロダクツを製造している方は、そのブレをなくすために努力されていますが、趣味で染めているワタシは、そんな素材の気まぐれも含めて楽しんでおります。
質感などは個人の感想です。ほかの方は、違うふうに感じられるかもしれません。
また、使っている素材は、すでに販売が終了している可能性もあります。
そのあたり、ゆるく見ていただければ幸いです。

綿100%なら大丈夫?

この記事で染めているのは、すべて綿100%のTシャツです。
ただ、品質表示が「綿100%」となっていても、化繊糸で縫製してることがあります。縫い目もボディと同じように染まってほしいときは、「後染め用」「P.F.D」(PREPARED FOR DYEING)「綿糸縫製」などの記載があるものを選ぶようにしています。



1. United Athle 5001-07 5.6オンス P.F.D × ラックダイ


このTシャツ、後染め用のため、通常の5001より大きめに作られているそうです。染めると縮むけど、その分を加味して作られてます。
生地の厚さや質感は、これを基準にしたいと思います。
なぜって、観光地のお土産やタレントさんのグッズによく採用されていて、あなたのタンスにも眠っているかもしれないから。

色は、
先媒染(ミョウバン)→ラックダイ→媒染(ミョウバン)→ラックダイで、ものすごいピンクに。

ラック、草木ではないです。ラックカイガラムシ、虫さん。コチニールの仲間。虫から色素だけを抽出した粉末を使いました。

縫い目もしっかり染まっております。

でも、色が少々好みじゃなかったので後に
媒染(鉄)→ラックダイ を追加したのが下の画像




2. LIFEMAX ms1158 4.4オンス × ヤマモモ とインドアカネ


4.4オンス、1.のものより薄手で首回りのリブは細め。
光線の加減でムラ染めっぽくも見えるけど、実際はムラなく染まってます。

色は、
先媒染(ミョウバン)→ヤマモモ→媒染(ミョウバン)→インドアカネ
ヤマモモで黄色く染めたあと、インドアカネで赤を足しています。
インドアカネは、もうすこし控えめでもよかったかな。


後染め応モデルなので、縫い目もしっかり染まっております。



3. Printstar 00085-CVT 5.6オンス ホワイト(綿糸縫製)× ヤマモモ


これもプリントのボディによく使われているPrintstar
首回りがちょっと伸びてしまったかなー
これはワタシの腕によるものと思われます。
厚みやサイズ感は1.と同程度
オンス表示があると、わかりやすいよね

色は、
先媒染(ミョウバン)→ヤマモモ→媒染(ミョウバン)→ヤマモモ→裾だけ媒染(鉄)→ヤマモモ
1つの植物で染めて、媒染液を変えるだけでこんなに違った色になるってスゴイなあ

縫い目もしっかり染まってます。



4. Cross Stich マックスウエイト PFD OE1115 × タマネギ


このTシャツは、もとの色が少し生成りっぽい。
そして、ほかのものと比べてざっくりした編みでシャリっとした手触り。

色は、
先媒染(ミョウバン)→ タマネギ→ 媒染(鉄)→ タマネギ
タマネギの皮は、ミョウバンで黄色~オレンジに、鉄媒染でカーキ色に染まります。染め物の材料としても優秀なのです。



5. タンクトップくんとくまさんのふわふわワッペンつきロンT(ホワイト)× 五倍子


こちらは、後染め用ではないTシャツに草木染めを施した一例。ボディはWEGO製で綿100%の白いロンTです。

色は、
先媒染(ミョウバン)→ 五倍子 → 媒染(鉄)→ 五倍子
色にムラがあるのは、私の技量が足りないせいです。

縫製が綿糸ではないようで、縫い目だけ染まりにくいです。
そして、化繊が全く染まらないわけではないので、ふわふわの白いアップリケも 薄く染まってます。



6. TRUSS オーガニックコットン OGB-910 ナチュラル × 栗


縦に変なライン状の染ムラが。。。 媒染でできちゃったかなあ
これまた私の技量のせいで、素材としては、縫い目も含めて全く問題なく染まってます。
5.6オンスより少しだけ薄手の5.3オンス。

色は、
先媒染(ミョウバン)→ 栗 → 媒染(ミョウバン)→ 栗 → 媒染(銅)→栗
栗の渋皮煮を作るときに出る廃液で染めています。





7. Printstar 000113-BCV ライトベージュ 5.6オンス ライトベージュ × 蘇芳


すでにライトベージュに染められたTシャツを、蘇芳で染めた例。もはや、「白Tシャツの染め比べ」ではありませんが。ライトベージュに蘇芳のピンクが乗っかって、よい感じの色になりました。

シミになって濃く染まっているところは、染める前に飛んだ食べこぼしの跡です。洗濯でほぼほぼ見えなくなっていたシミも蘇る草木染め、恐るべし。
染めの下処理は、豆乳よりインスタントラーメンの汁のほうがいいんじゃない? とさえ思う 笑








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