今までの仕事を振り返ってみた

　新卒で入ったのは、ゴリゴリの軍隊系金融会社で、上司が右と言えば右、左と言えば左、飲みの席でも上司の進めたお酒は、どんな状況であっても、ありがたく頂戴する。震災が起きた当日でも、とにかく出社して来いと、最寄りの営業所に、徒にて出社させられた。
　そんな会社の総合職で、ピリピリモードの生活を3年過ごしたら、案の定体を壊し、実家に強制送還される羽目になった。
　二社目は、元々大好きだったアパレルメーカーに、営業事務職として拾ってもらえたのだが、前職とは真逆の、チャランチャランの職場で、服装も髪型も何の縛りもなく、気が付けばイケイケ鼻ピ営業マンになっていた。
　商品を愛しすぎるが故に、わからんちん上司に、仁王立ちで盾突く日々が続き、、、デザイナーが一人辞め、二人辞め、、、とうとう「やってられるか（怒）」と辞表を出して、何とか退職を認めてもらった勤務最終日、私の送別会がみんなのお別れ会となってしまったとさ。そう、翌日に会社は倒産してしまったのだ。
　三社目は、もう極端な会社は嫌だ！という事で、一社目と二社目の職歴を生かし、アパレル系商社に転職した。
　私にとっては、とてもクリーンで、とてもまっとうな職場だが、毎月毎月退職者が後を絶たない。私には天国のような環境だが、世の中的には、なかなか厳しい職場のようだ。でも、ここで何の不満もなく、順調に昇給しながら20年以上勤められているという事は、この先万が一転職の機会があっても、そこそこやっていけるのではないかという、自信にもつながっている。
　私はまだ３社しか経験していないが、何百、何千という人たちとかかわってきた。それぞれの業種にも色があり、その色の中でも、強烈な個性がある人とどう上手く付き合うか。危機回避力も、問題解決力も、人間力すら確実に上がっていると自負している。　

#転職してよかったこと