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創造的失敗思考をめぐって:第二稿

成功ストーリーばかりを学んでも意味がない理由
~本来のナレッジマネジメントは失敗知識の活用


東洋経済オンラインにて、エコシスラボ代表 紺野登 の記事が掲載されました。​

「現状打破したい」→「失敗したくない」→「成功ストーリーに学べ」→(再現性がないので)「うまく進まない」→燃え尽きる?

これは、最近の風潮だ。他社の幸福や成功ばかりがSNSなどを通じてインプットされる。「いいね」ばかりが目的になる。
しかし、新たな事業やイノベーションは実は失敗の宝庫なのだが、成功例だけみていると憔悴する。

もっと失敗に対してクリエイティブになる必要があるのでは?

「創造的失敗」のひとつの知恵はそのパタンだ。これは役に立つことが多い。もちろん役立てるためにもクリエイティビティが求められる。

On Creative Failure Thinking: Second Draft
(The following link is in Japanese)
"I want to break out of the status quo" -> "I don't want to fail" -> "Learn from success stories" -> "It's not going well" (because it's not repeatable) -> Burnout?
This is a recent trend. The happiness and success of other companies (or people) are fed to us through social media. All we want to do is let “likes”. However, new business and innovation is actually a treasure trove of failures, but if we only look at success stories, we will exhaust ourselves. Don't we need to be more creative about failure?
One wisdom of "creative failure" is its patterns. They are useful. Of course, we need to be creative to make it useful.

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『失敗の殿堂:経営における「輝かしい失敗」の研究』
ポール・ルイ・イスケ (著), 紺野 登 (翻訳, 監修)

「イノベーションには失敗が不可欠」と言うけれど……。では、どんなふうに失敗するのか?
今の社会は、変化のスピードが速く、ますます複雑になってきている。経済や政治でも大規模な変革が続き、過去の知恵や経験に基づく推論は通用しない。予想もしない出来事が次々と起こってくる。今までのように成功体験ばかりを賞賛し、失敗を隠そうとする風潮は不合理だ。失敗は次の成功につながる学びの宝庫である。
このたび、オランダのビジネススクールで失敗研究に取り組んでいるポール・ルイ・イスケ教授の著作『失敗の殿堂:経営における「輝かしい失敗」の研究』が邦訳出版された。
本稿では、イスケ教授と親交が深く、同書の監訳を担当した紺野登氏が、イノベーション・プロジェクトにおける失敗の知識活用の意義について論じる。
▶新規のアイデアを殺さないために
▶「使える」アイデア評価のコメントとは
▶16の「輝かしい失敗」のパターン
▶パターン活用で危機を回避する

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