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$JPM 2023年第二四半期決算分析


【今回決算】

売上○:実績41.3B vs 市場予想39.15B
EPS○:実績4.37 vs 市場予想3.96

【業績推移】

*今期業績

  • 売上高は前年同期比+34%でした。

  • 貸し倒れ引当金は28.99億ドルでした。14億ドルを損金計上し、15億ドル準備金として計上しました。

  • 預金残高は2兆3989億ドルでした。前四半期を上回る水準でした。

  • エフィシェエンシーレシオは50.4%で、直近数年で最も低い数字となりました。

  • ROAは1.51%で、かなり改善したと言えます。

  • 普通株式等ティア1比率は13.8%で健全と言えます。

  • ネット・チャージオフ・レシオは0.47%で、7四半期連続の悪化となりました。

  • クレカのネット・チャージオフ・レシオは2.41%でした。6四半期連続の悪化となりました。

  • 30日支払い遅延比率は1.7%で、7四半期連続の悪化でした。

*通年ガイダンス

  • 純金利収入は870億ドルを予想しております。前四半期では810億ドルを予想していました。

  • クレカのネット・チャージオフ・レシオは2.6%を予想しました。前回のガイダンスを堅持しました。

【総評】

春先の預金騒動による預金流出は確認できませんでした。

ROAは相当良い数字となっており、高金利の恩恵を受けているといえます。

チャージオフレシオが増加傾向ですが、現時点では金融危機レベルとは言えないでしょう。ただ、繰り返される利上げの結果、消費者の懐事情が厳しくなって業績悪化につながることもありうるので、今後の動向には注意が必要な項目ではあります。

金利上昇を味方につける銘柄で、業績も良いので金利上昇リスクのヘッジとして保有するのも悪くないかなと思います。



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