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チームのアイデンティティはどこに?

Bリーグオフシーズンに起きること

Bリーグを見始めて驚いたことの一つにオフシーズンでの選手の移籍が激しいこと。バスケだとチームの選手登録が15人くらいなので、1選手の移籍のインパクトが大きく感じます。

野球やサッカーでも大型移籍みたいな話題が出ることはありますが、チーム全体からすると割合は少ないと思います。
Bリーグを3シーズン見てだいぶ感覚的には慣れてきたけれど、それでもシーズン終了後からの自由交渉リストの更新はドキドキですね。

例えばプレーオフで3位でシーズンを終えた場合、1位と2位が昇格で次シーズンはいなくなるわけで、実質うちのチームが1位ってことになりますよね(気分的には)。素人目にはそのくらいの自信を持った状態でシーズンを終えるのです。
でも、シーズンオフに始まる選手の移籍の話題で、あれよあれよと、不安が募っていきます。
ライバルチームにNBA実績のある外国籍選手が移ってきた!B1で活躍していたあの選手が!頼りにしていた自チームの選手が自由交渉リストに…。そんなこんなで、先ほどまでの自信はどこかに消え去り、自チームの補強は大丈夫なのだろうかという不安が出てきてしまうのです。
結果的には、この入れ替えの激しさもバスケの面白みの一つかなぁとは思えるようになりましたが…。

このようなチーム編成での「チーム」とは?

そこで、チーム内での選手の入れ替えが多く発生する場合の『チーム』という認識、アイデンティティはどこに存在するのでしょうか?
誰がメンバーであろうともチームはチーム?その名称?コーチ?運営会社?

個人的には推し選手の重みが強いので、その選手が移籍してしまったら同じモチベーションで同じくチームを応援できるか、という迷いはあります。
越谷アルファーズでは、バッツ選手、長谷川選手、畠山選手なんかは私が応援し始めたころからずっと頼りにしている選手なので「アルファーズらしさ」の象徴のような印象があります。直近では松山選手が推しなのでいなくなったら悩みます。

もう少し有名チームで例えると、宇都宮ブレックスの田臥選手なんかが移籍した場合はどうでしょうか?引退ではなく、別のチームにいたとしたらブレックスらしさはどこにあるのでしょうか?
このくらい象徴的な選手の去就にはチーム運営としても気を遣うところだと思います。バスケ自体の能力以外も含めた、後継育成しつつ、権威を含めて若手選手にシフトしながら、フェードアウトするような、そんな流れを考えていく必要もあるでしょう。

似たような組織でいうとAKB48のようなアイドルグループも同じかもしれません。AKB48も設立当時からは少しずつ卒業と新規加入を繰り返しながら、いつの間にか初期メンバーは誰もいなくなり、それでもAKB48は維持しています。ファン層も初期のファンは離脱しているかもしれませんが、グループのカタチは維持しています。

チームのアイデンティティやブランドの管理もプロスポーツ運営の難しそうなところですね。

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