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黄色と紫色 の詩


乾燥はリップクリームでごまかそう

尖った空気をすべて自分に集めるように

覚悟の紅を重ねた


暗黒沈静をまどろんで

白い息のベールを纏う

勿忘草に悠遠を託せば

翠緑の若さは今だけのものになる


蒸気した桃色に温度はなくてもいい

橙のシャドウを目尻に乗せて

仕上げは反対色のアイライン


綾なす目抜き通りは万華鏡

その目印はいつだって