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千里馬は千里の道を行く(Part2)
初めに
前に「千里馬は千里の道を行く」という記事を書いたと思います。ある意味それの続きです。
この記事では競走馬メロディーレーンと弟タイトルホルダーの油絵について触れていますが、今回の記事は競走馬イクイノックスの作品についての内容になります。
1.イクイノックス
イクイノックスがここ数日で引退したということをご存知の方は多いと思います。
ウマ娘でもおなじみのキタサンブラックをパパに持ち、母方のおじいちゃんにはこれまたウマ娘にもなっているキングヘイローがいます。
三冠達成こそしていませんでしたが、ドバイや天皇賞・秋、ジャパンカップなどあらゆる功績を残しているのも有名な話ですね。
顔に白くて大きい模様があるためか「エクレア」なんて言うあだ名もww
2.イクイノックスも千里馬
イクイノックスの最後のレースのジャパンカップを見た時も、その前の天皇賞・秋を見た時も、私は驚きに包まれました。
実の所ジャパンカップにはあのタイトルホルダーも参加してましたが、イクイノックスがやばすぎて入着ギリギリでやっとこさでした。
千里馬の如く優秀なタイトルホルダーをも凌駕する千里馬・・・、いや万里馬と言ってもいいかもしれません。
パンサラッサという馬が天皇賞・秋の時もその時のジャパンカップでも大逃げしてほかの馬と大きく差をつけて戦闘を行っていたのに、やっぱりイクイノックスは平気でそのパンサラッサに追いついてしまうんですよね。
パンサラッサも外国のレースで功績を残した名馬で、彼もまた最近引退した子になります。
だから日本国内で敵と言える存在は、イクイノックスにはないんじゃないんでしょうかね。だから正直な理由、凱旋門賞に出してから引退して欲しかったけど・・・。
3.制作過程
前置きが長くなったので制作過程を写真と共にします。
まず最初に下地の色から。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123404588/picture_pc_3499f1a7aea5596b1906a5564beb61dd.jpg?width=1200)
今回は制作速度を早めるため、(万里馬速度で) 下地はアクリルガッシュにしました。
油絵を描く際、アクリルガッシュは不透明水彩なので下地の色にするには向いてますが、油絵具を先に置いた後にアクリルガッシュ絵の具を置いてもまともに定着しません。
油絵具の油で水が弾かれてしまうからです。
もちろんアクリルガッシュを下地にする場合でも、乾燥はしっかりとしなければいけません。
イクイノックスは青鹿毛(黒馬)ですが、黒1色では面白くないので、あえて青やオレンジなどを乗せて、あとで薄く黒を塗り重ねるようにします。
というか、固有色がどんな色でも私はそのように違い色を乗せて色の変化やハーモニーが出るよう心がけてます。
本来イクイノックスは「昼と夜が同じ頃」という意味です。
「spring equinox」で「春分」、「autumnal equinox」で「秋分」というんです。
ここからヒントを得て、昼と夜の長さがどうであれ気にしないのと同じように、相手の馬がどんな優秀な馬であれ気にせず平然と戦える、あるいは羽が生えたかの如く速く走れるイクイノックスというイメージをコンセプトにしました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123405418/picture_pc_eec257f3584b4e7c68c7a22c0013761a.jpg?width=1200)
今思えばこの段階でもまだアクリルガッシュでよかったのですが間違えて油絵具でやっちゃいましたw
さらに色を塗り重ね、デフォルメとはいえある程度筋肉を意識します。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123405550/picture_pc_095037437d5221fd09c370506753d911.jpg?width=1200)
背景を青くグラデーションにし、薄く黒を乗せます。翼が消えないように、重要な部分がぼやけないように、ある程度輪郭線も描きます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123405678/picture_pc_93a7d2e4996eb9e3da6165539df6f583.png?width=1200)
下地の時使ったのと同じ色をまた塗り重ねて、下地の色を補強させます。この時から翼や脚は銀色を使い、煌びやかな体色になるよう心がけます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123405789/picture_pc_3a743c22d708401e010d94722d1051ee.jpg?width=1200)
目のハイライトや顔の模様を白く塗ります。ここから少しづつ細部を描き出し、ぼやけてるところがないかチェックします。
月と太陽の色もまた補強させます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123405926/picture_pc_c8921994831d194c5086f2c87f672407.jpg?width=1200)
この段階に入った日、展覧会に行きました。
前回公開した「千里の道を行く」はその展覧会に出しましたが落選しまして・・・、その悔しさからいい絵を描けるようにと学ぶために行きました。
今の自分の絵では高校生に負けてるということを思い知らされ、このため制作中のこの絵はより気をつけて描こうと意識するようにしました。
正直大人の人がだす部門の難しさを舐めてました。
高校生の時とおなじ感覚で出しては行けないと学びました。私もまだまだです。精進せねばなりません。
なのでおいおい、千里の道を行くは、さらに手を加えて修正版を出そうかと思ってます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123406229/picture_pc_37c05070472d860f87aa1dd7d78475a8.jpg?width=1200)
この絵を描いてる最中にイクイノックスは引退しました。
本当に優秀な子だったと思いながら描きました。
太陽と月の光をさらに強調するように円で描きました。
まだこの絵は制作中です。近いうちに完成版を出すつもりです。ちなみにあえて小さい絵として描いてますが、室内に飾れることを想定したものです。作品の初公開先はTwitterでもpixivでもなく、違うところにしようかと思ってますがおいおいお知らせします。
良かったらまた見に来てください。
絵:鷺月子
文章:アリス中毒
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