見出し画像

Con Facility

国立科学博物館という博物館が東京に一つだけあるのか、と思ったら施設が3か所ある、という事を初めて知った。

東京は上野と港区白金台の2か所、茨城のつくば市に1か所。
上野が本館らしいが、幕末維新期の動乱で焼失した、江戸時代の寛永寺子院群遺構を地下に包含する、上野忍岡遺跡の一角にあるという。

そりゃ、土地代高そうな場所にある上、流行り病から電気代高騰に物価高と数えヤクマンな昨今の情勢下では、運営費も燃えるどころか車が炭になっても不思議ではない。

どうでもいいが、記事の見出しにクラファンとかCFとか略語を用いるのは何とかならないものだろうか。

いや字数制限があるのはわかるが、新しく設立したファンクラブを業界用語風に言ってんのか?、とか、博物館にカルチャーフィットってどういう事?とか、ただでさえ暑さで消耗してる所へいらぬ詮索に神経使わされたくないんですが、と思ってしまう。

こういう公的文化施設が、国の補助金ではとてもとても、とクラウドファンディングに手を出す、というのは事業イメージへのリスクという観点からも中々に勇気のいる決断だったと思うが、ふたをあけてみればファンド公開後9時間で目標の一億を達成してしまったという。

上の画像にあるように、今は2億5千万までいっている。
支援者数で割ると、単純に一人17,031円(小数点以下四捨五入)寄付した事になる。

日本の文化事業を助けよう、という気持ちを多分に持ち合わせている人が大勢いるというのもあると思うが、それよりもリターン・メニューが素晴らしくそそられる、というのが多くの支援を集めている理由としては大きいような気がする。

ご興味のある方は、一度覗いてみては如何だろうか。

私は、標本レプリカのアクリルスタンドにした。
どうか、アンモナイトが当たりますように。

1872年に設立されたという国立科学博物館のこの”ふるさと納税”方式みたいな試みは、もしかしたら他の文化施設でも可能なのではないか、と感じる。
その内こうした文化事業界隈での新しい事業形態として定着したりして。

となるとそれは、よからぬ方々にとってもビジネスチャンスとなり得る要素があるわけで。

今後”文化施設”を名乗るメールやファンド募集には注意しようなどと、またいらぬ詮索で無駄に気持ちを消耗させた朝だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?