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険しい道

順風満帆の私の人生、みなぎる幸せに満たされてきたこの数ヶ月、円満半別居もとりあえず形になり、旦那さんのジェンダーも認めつつ仕事もプライベートも完璧だったが、数年ぶりに仕事と人格のスキルが試されることが起こりそうで朝から物々しい雰囲気に。

恋人に「いざとなれば私から離れて幸せになりなさいね。いざとなれば逃げられるのが恋人の特権よ」と言ったら、仕事帰りに会いにきて、「これからも毎日愛してる、って言うよ。今までもずっと一緒、って言ってきたじゃないの。何も変わらない」と言いながらたくさん抱きしめられた。

こんな深刻な日に慰められて抱き合ってて
「ごめん、勃っちゃった…お口でお願いしてもいいかな」って言うので呆れてしまったのだが、一生そばにいると言う言質をとりつつ、してあげた。やれやれ。けれど、気が張り詰めていたのが解れるのは、やっぱり恋人の腕の中なのだ。帰り際にすれ違った時にキス待ちの可愛らしい顔をしてくるくせに、突然むしゃぶりつくようなキスを浴びせてくるギャップの離れ技などなかなかやるおじさんである。

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