最高のクイズプロデューサーを目指す人の話

 クイズの世界に迷い込んでから5年が経った。時に考えが揺らいだこともあった。されど自分の望みは確かに残っていた。

最高のクイズプロデューサーになり、世をビビらせる。

 これは早押しクイズをやっている人間からしたら少なくとも多数派ではない。自分がどうしてこう思うようになったのか、今回は話していこうと思う。

 クイズの世界に迷い込んだのは5年前だが、最初からこのような思いを抱いているわけではなかった。きっかけは2017年のプレAQLである。最初、東北地方にはリーグはないはずだった。なぜなら大人たちが忙しかったからだ。そこで私はなぜか飛び出してしまった。やっぱり勢いは怖い。ここからは自分語りになりそうなので誰かに後で喋ってもらい、間違いを訂正することとしよう。
 という経緯があり自分はクイズプレイヤーとしての最強が最終的な目標ではなくなった。プロデューサー以前の問題、自分のしているクイズを世に知らしめたいと思うようになった。それからはすぐに大学受験のための休業期間に入り、ボタンにも手をかけない、問題集も読まない生活へと流れていった。
 それから大学に合格し、クイズをしたいという気持ちが頭にふっと戻ってきた。実際にクイズもしていた。しかし、自分の戻ってきたクイズの世界は以前と何か違かった。強さを求める人がさらに増えていた。その中でも自分はクイズを広めたいという考えが頭に残っていた。だから自分は競技クイズ以外のものにも少しだけ触れてみた。「クイズの世界」を一歩飛び出そうとしていた。
 その旅が心の支えになっていた。旅にしては短かったがそのおかげで競技クイズで生きようと一層思った。だからプレイヤーとして強くなろうとも思っていた。知見を得ようともしていた。

 話は戻るが、結局根底には「誰もやらなきゃ自分がやればいい」という思想があった。それがプレイヤー方向よりはプロデューサー方向に傾いただけだ。最高のプロデューサーになるためにプレイヤーの気持ちも分かっていたいから強くなろうとしているということだ。

 最後に。クイズを通してより多くのことを学べますように。クイズの最終目標は「最強のプレイヤー」以外にもあり、何を言っても咎められませんように。

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