物語の展開〜私と櫻坂46 ②
MVの楽しみ方の一つにロケーション選定の評価やロケ地特定などがある。欅/櫻は時節柄色々な制約を受けながらも、クオリティの高い作品を送り出してきたと思う。そして多くの「聖地」というべき場所も生まれてきた。
それらを観て思うのは彼女達は実に東京が似合うグループなんだということだ。都会の喧噪や静寂や風景に合っている。溶け込んでいる。
都会的でスタイリッシュなどと陳腐なことを言うつもりはない。彼女達の放つ危うさや儚さのオーラが無機質、あるいは混沌とした都会の空気感に妙にマッチしているのだ。
意図したわけではないだろうが、結果的に一期生は東日本、二期生は西日本出身者が多い。地方出身者が上京して東京で成長していく姿が何とも愛しく美しいとも感じさせる。これは櫻坂となった今でも続いている感情だ。
さて、その二期生について語りたい。ここで言う二期生とは、2018年11月に配属された9名(当時)のことを指す。
坂道3グループ合同での新メンバー選考オーディション。所謂坂道合同オーディションの実施と配属のあり方については、今でもその是非、評価が分かれている。恐らく主催者側は多くの教訓点があったのでは…と推測される。が、この稿ではそれについての深堀りはしない。
前述した通り、二期生には西日本出身者が多い。単純に関西のノリでグループの雰囲気が軟化し明るくさせたなどと言うつもりはない。(その要素が少なからずあったにしても…) 全握等を、ガチで参加してきたという関有美子や田村保乃らの二期メンバーは加入した後、欅に対する憧れがグループの一員となる現実の中で、自ら参画することの喜びと不安を隠すことなく発現させてきた。新しい風を呼び込み刺激をもたらし組織を活性化させる...そんな役割を期待するのが一般的な捉え方だろう。欅の場合はどうだったか?
諸手を挙げて歓迎されたとは言い難い当時の状況で、私は、3rdアニラ 欅共和国2019や夏の全国アリーナツアーなど、一部メンバーの欠席もありながらも一期と二期の「共演」はとても不思議な感情を抱きながらも興奮させるものだった。『風に吹かれても』のパフォーマンスは特に気に入っている。
9thの選抜に関しては概ね賛成だった。メンバー構成はさておき、私は櫻においても選抜賛成派である。ただエイトシステムには否定的で、もう少し緩やかな選抜で、という立場だ。
この頃は個々のメンバーでは抗し難い出来事や、運営サイドのマネージメントに対する私自身の強い不信感もあった。ただ前稿では「気持ちが離れかけた」と記しているが全てに否定的だったわけでもない。欅を巡る多くの雑音に囚われすぎて、精神的に消耗、疲弊していた部分はあったかも知れない。
メンバーの卒業、脱退が続き不安定さが増すそんな中で「新二期」の配属が発表された。私を欅に決定的に繋ぎ留めるキーパーソンの登場となるのである。
【後記】
続きについてはまた後日…
先に、ここで書き留めようと思い至った渡邉理佐の卒コンと欅曲の位置づけについてまとめるつもりでいる。
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