見出し画像

『キラキラ』 小田和正

【私の音楽履歴書】#9 小田和正

youtubeをみていて、カバーをやっちゃいけないアーティストっているんだなぁと、つくづく感じる時がある。私はその最たる人は小田和正だと思う。
申し訳ないが、大火傷をしたチャレンジャーには手を出しちゃダメだよ…と同情の念を禁じ得ない。それだけ唯一無二の楽曲を生み出しているし、彼の歌声は簡単に真似の出来るものではない。

私は熱心な小田和正(或いはオフコース) ファンではない。が、しかし少し大袈裟な言い方をすると彼の音楽は自分の人生の歩みの横に常にあった気がする。
節々に背中の後ろで流れていた音楽の様な気がする。今回はそんな彼の楽曲についてふれていきたい。

彼が(オフコースが)一般的に注目されたのは79年から80年代にTBS系列で放送された『3年B組金八先生』(第一シリーズ) の劇中歌に採用された『さよなら』(79.12/1) からだろうと私は思っている。それより約一年前、小田和正、鈴木康博の二人組で活動してきたオフコースがシングル『風に吹かれて』発売直後から、従来のサポートメンバー3人を正式メンバーに加えていた。音楽シーン、メディアではその前のシングル『愛を止めないで』(79.1/20)の発売あたりから取り上げられる機会も増えてきたように思う。
『さよなら』以降については、ここで語るまでもないほどグループはブレイクした。ただ、私自身は二人組時代のオフコースのほうが好きである。そう公言するファンも少なからずいた。

『別れの情景1』(“この道をゆけば”収録曲 74.5/5)
オフコース初期の名曲。小田和正の音楽の特徴が詰めこまれている。


『秋の気配』(77.8/25)
横浜の“港の見える丘公園”がモデルと云われ情景が思い浮かぶほどだ。オフコースで一番好きな作品。
後年、元町からこの歌を口ずさみながら公園に向かったのは、良き想い出…しかし、なんて男に都合のいい歌詞なんだろうと思ったのもまた懐かしい想い出。

『あなたのすべて』(78.7/20)
シンプルだけどとても深みのある作品。
ラストの「あなたのすべて 今たぐいなきもの」を言わんがための詞が印象的。


『風に吹かれて』(79.6/5)
松尾一彦のギターなどサポートメンバーが前面に出てくるのが、少しくどすぎるきらいがあるが。でも楽曲は好き。最後の「オフコースらしい」作品と云われている。


『YES-YES-YES 』(82.6/10)


振り返らないで 今 君はすてきだよ 
Woo...僕のゆくところへ あなたを連れてゆくよ 手を離さないで

武道館の伝説が…



ここからはソロ作品を…

『キラキラ』(02.2/27)
この曲はCX系『恋ノチカラ』(02.1〜3) のドラマ主題歌となった作品である。深津絵里、堤真一主演でリアルタイムで観ていた。
このドラマで一昨年お亡くなりになった志賀廣太郎さんを知った。素晴らしいバイプレーヤーだった。 


ゆらゆらゆら 心は揺れる   
キラキラキラ 時はかがやいている

実はこの歌詞から、私の推す櫻坂46 増本綺良の個人的なテーマソングとなっている。だから、この曲が好き♪というのも当然ある。



『my home town』(“MY HOME TOWN” 収録曲93.10/27)

僕らの好きだった あの店も もう無い
あの頃の横浜は遠く 面かげ残すだけ


歳を重ねても彼の歌声はほとんど衰えを知らない。奇跡的、驚異的なことだ。そして、井上陽水しかり、矢沢永吉もしかり…

永きにわたり、歌い続ける希代のアーティストに敬服し、エバーグリーンな名曲の数々を今後も聴き続けることだろう。


      




 



                                                                 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?