見出し画像

コトバ275

雨が降っている

昨日の月は幻か

私の涙も
心臓に刺さったトゲも

全て流してくれるのだろうか

ただ、確実に
春に咲いた色とりどりの花達は

ただただその水を
必要な分だけ飲み込み

明日からの
成長の糧になる

そう思わずとも
そうなっている

木々は
水気を含ませ
淡い光の中でも

その色を光輝かせる

そうしようとも思わなくとも
そうなっているのだ

たとえ、
今その幹が
耐えきれずに倒れたとしても

ただ枯れ
他の命の為に

ただ満ちるのだ

それが本望だ

望むことのない
本望だ

可哀想とか、
風に吹かれて
心配だとか、

意味をなさない

命の循環の助けなら
使命ではあるが、

お情けの
お節介心は
自分に向けてあげよう

命は
そんなに柔じゃない

それでも生き延びる
魂は旅を続ける

光(魂)は
その旅路を
ただ進んでいくんだ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?