得も損もしない「sorry」のまめちしき

今の私、若干「sorry」に詳しいもので、

記事を書いてみたくなっただけですが、

記事を開いてくださったあなた、ありがとうございます。


きっかけは朝活

8/8に行われた「おたんこ英語塾」朝活後に

アウトプット記事を書きました。そこで、

「お悔やみ申し上げます」は英語で

「I’m sorry for your lost.」だと記載しましたが、

私の記事ではちらっと触れただけなので、

今日はこの「sorry」をちょっと掘り下げてみます。


「sorry」が、「申し訳ない」という意味だけでなく

「残念だ」とか「気の毒だ」という意味があることは

ご存知でしょうか。

私は映画で見聞きしていたので、なんとなく知っていました。


朝活の終盤でも、sorryの語源についての話題は出ましたが、

時間の関係もあり朝活は終了。

気になったのでそのすぐ後に調べていました。



sorryの語源は「痛い」

sorryの語源を、気になったので調べました。

soresairazがあるそうです。

sore 意味と語源
【英語】痛い。ひりひりする。感情を害した。
sairaz 意味と語源
【ゲルマン祖語】痛い。苦痛な。心を痛ませる。
                     「語源英和辞典」より

辛そうにしている人を見ているこちらも心が痛んで

「残念だ」「気の毒だ」、という意味になるようです。


soreは、「sore throat」(のどが痛い)

という表現で聞いたことがあるので知っていましたが、

sairazは初めて見ました。

調べてみましたが、sairazのイメージ画像検索で

「痛い」ようなイメージ画像がヒットしません。

古すぎてもう使われなくなった言葉なのでしょうね。


日本語でも「痛い」?

sorryの語源を調べていて、

「そばで見てるこっちがつらい」系の言葉は

現代用語なら「イタい」が近そう。

これ、古文単語の

「かたはらいたし(傍ら痛し)」に似てる。


で、調べました。

かたはら-いた・し 【傍ら痛し
①きまりが悪い。気恥ずかしい。▽自分の言動を、そばにいる人がどう思うかと強く意識される気持ち。
②腹立たしい。苦々しい。みっともない。▽他人の言動を、自分がそばで見聞きして気に入らないと思っているときの気持ち。
気の毒である。心苦しい。▽そばにいる人のことを思いやる気持ち。
                    古文辞書-Weblio古語辞典  

sorryと似たような意味もあり、

「他者」「そばにいる自分」「思いやる気持ち」といった共通点が。


ちなみにこの記事を書いているときに「イタい」を調べてみたら、

「かたはらいたし」に通じる言葉らしいとのこと。

ほんとにつながっていました。



ちなみに現代用語では、誤用により意味が変わってしまってます。

かたはら いた・い 【片腹痛い
「傍(かたはら)いたし」の「かたはら」を「片腹」と誤ってできた語。
身のほどを知らない相手の態度がおかしくてたまらない。ちゃんちゃらおかしい。笑止千万だ。
                         Webilo国語辞典より


こうやって、一つの言葉を掘り下げて勉強していくと、

時間はかかりますが着実に自分のものになります。

誰も得も損もしないでしょうが、少なくとも自分は得してます。



循環する言葉

時代の変化とともに使われなくなる言葉、

意味を変えて残される言葉もあり、

新しい言葉が生まれていく。


誤用から意味が変わって定着したり、

何年もの時を経て、違う時代にまた似たような意味で用いられるのを見ると

言葉も循環しているのだなと思います。


だいぶ話を広げましたが、言語を学ぶことは楽しいです。

言語を使って海外の文化に触れたり、

自国の文化を見直したり。

おたんこ英語塾は、こういうきっかけも与えてくれる場です。

和やかですよ。お試しだけでもどうぞ。




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