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花心 ナルシス編

この記事は956文字です。


利用者さん宅にお邪魔するようになって、

「花」を飾ってあるお宅や

庭の手入れをしているお宅が結構あるんだなと知りました。

「綺麗ですね」しか言えない自分の花心のなさが

残念だなとも思います。


田舎の実家は庭がある家でした。

実家の祖父が結構園芸好きだったんですが、

私は興味関心がなくて

どの季節にどんな花が咲くとかスルーしてました。

もっと教わっておくんだったと後悔。


利用者さんのお宅で薄紫のきれいな花が咲いていました。

「ナルシスよ」と教えて頂きました。

写真が見つからず、サムネは白い水仙です。


え?水仙?

私が記憶してる水仙と違う気がするけど

あながち知らないわけでもない!


ナルシスと聞くと私の脳内では

ナルシス→ナルキッソス→ナーシサス という図式が展開されます。

平沢進さんの『ナーシサス次元から来た人』という曲で

「ナーシサス」と読まれる花のことだ!

おおナーシサス!!

と繋がる構造でした。



「ナルシスト」にまつわる神話もなんとなく思い出しました。

こんな構造でも、お花の話はできるもんです。

こじつけ感満載ですが、無駄な知識はないのですね。


形状も確かにこんな感じだったな。

確かに形はそう見えるけど

利用者さん宅のナルシスはイメージや記憶より小さい花でした。


私の花心のなさを素直にお伝えしましたが、

「若いころなんてそんなもんでしょ?

あたしだって興味なかったわよ~。

自分のことと家のことしかしてなかったし、

今ぐらいの歳になったから、いいなって思ったようなもんよ」

と利用者さんは笑っていました。


利用者さん、実際にサバサバキャラでもありますが、

キャリアウーマンとして教養もある方。

人と関わる上で気遣いもかなりされてきたのだと思います。

もしかしたら私に気を遣ってくれていたのかもしれませんが、

利用者さんの言葉は素直に受け取りたいなと思いました。


世間話で終わっては看護にならないのですが、

共通の話題があるとスムーズと言うのも事実。


教養のなさが恥ずかしいと嘆く私に利用者さんが言いました。

そんなの今から覚えりゃいいのよ~

そっか。

気にしてるのは自分だけなのかもしれませんね。

季節が巡るたび、同じ花に出会えるので

知識が定期的に身につくのが花のいいところです。

ゆっくり勉強します。



大好きな曲。


お読みくださりありがとうございました。



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