見出し画像

MAGO

少し前に成田悠輔氏とアーティストMAGO氏の対談がYouTubeで公開された。面白い組合せで、かなり踏み込んだ内容だった。
MAGO氏は相変わらずビッグマウスで明け透けにお金の話をする。元々ホストであった経歴もあって、怪しさ満点。そこでコメント欄には辛辣な言葉が並ぶ。アンチと言われる人々からだ。
しかし彼の作品はメッセージも相まって見事な完成品だ。しかもそのアートを使っての事業は美しい。
先進国から持ち込まれた電子機器の廃材が、発展途上国のスラムで深刻な環境破壊と健康被害を引き起こす。その廃材を使って作品を創る。その利益の多くを環境保護と彼の地での雇用に投資される。それは単なる寄付ではなく、投資であって新たな事業展開を生む。
確かに彼の怪しさは作品を購入した後も、自分の中で払拭し切れていない。しかし作品の評価と事業への共感は揺るぎない。作品は彼が産み出すが、その後は経済や社会の推進力で動く。サスティナブルな世界だ。
MAGO氏の不適な言動で、本来在るべき姿を見逃す人も多い。それは否めない。しかし!そんな彼だからこそ、こんな作品と事業が展開出来たのだと思う。アートの才能がどれほどあっても、同じ現実を前にしても、こんな作品は誰も創れないだろう。まして事業に発展させる事は不可能だと言いきれる。
彼の様なアーティストは今までに居ただろうか?敢えて言うなら、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグ、イーロンマスクと同じ匂いがする。天才的な事業家でアーティストでは?と思う。時代の寵児だ。
YouTubeを見終えて、MAGO GALLERYのホームページを久々に覗いた。驚いた。絵の価格が高騰している。MAGO GALLERY FUKUIのM氏と話をした。半年前に買った自分の絵も、倍の値段で売れるそうだ。
近々新作が福井のギャラリーに入荷されるらしい。比較的買いやすい作品があると言う。しかし早い者勝ちになりそうだ。絵を買う事で、こんな面白い事業に参加出来るのだ。今後の絵の評価を考えると、手にする機会は益々難しくなるだろう。

自分は事業の面白さに投資したので、絵を売るつもりは更々無い。そんな勿体無い事出来るものか。
写真の絵が自分がオーナーになった作品。小さな作品だ。しかし大きな夢が見える。長い物語になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?