マルセイユのカーシェアリングTotem mobiの残念なその後

私も大変便利していたマルセイユのルノーの小型電気自動車のレンタルサービスTotem mobi。環境にやさしいし市内の車の交通量も減らせるので都市部の自治体には好都合で各自治体の教育もあって安価で便利で、使い方によってはバスよりも安いようなサービスになっていたのです。一時期はモンペリエでも始まりました(すぐに中止になってしまったようですが)。

ところが、最近、サービスエリアが極端に減らされ、街中の人通りが多い中心地限定になって(それ以外のエリアではレンタルが終了できない仕組み)、ほぼ使い物にならなくなってしまいました。

理由は、車に対する通りすがりの人たちのvandalisme(蛮行)です。

ルノーのTwizzyは、オプションで窓をつけることもできますが、窓が重いので軽量化のためにデフォの状態では窓無しです。Totem mobiでは窓無しのTwizzyが提供されています。

そのため、麻薬の売人が勝手に入り込んでお店?にしたり、就学も就職もしてない若者たちが夜の集会場所にしてさんざん車を汚していったり、中には面白半分に大きな石などでフロントガラスを割ったり、サイドミラーを折ったり、天井のスピーカーをはがして持って行ったりする人たちがいます。

そうした蛮行のターゲットになった車は数知れずで、予約したtwizzyがサイドミラーも壊れてないし、ハンドルも曲がってないし、中にゴミが捨てられてないまともな状態で残っている車だと、ラッキーだと思ってしまうほどになりました。

また、使用者のマナーも悪いようで、自分の敷地内でレンタルを終了し、他の人が予約できないようにする人が結構いました(これはマルセイユ市内で自宅の敷地がある人なのでおそらく貧困層ではありません)。今は車をかりるたびに、いくつも「私はこれこれを守ります」というのをチェックしなくてはならず、しかもホテルの予約のように、自動的に90€の請求がカードにかかるようになっています(これはきちんと使って返したあとは引き落とされません)。

車ではありませんが、電気キックボードのサービスの会社で一個、蛮行が原因でマルセイユから撤退してしまった会社もあります。何十台もその会社のキックボードがマルセイユの海から発見され引き上げられたのがニュースになっていましたが、ごろつきさんたちが面白がって海に捨てたようです。

私はまだ211トークンも余っているのですが、はやく使わないとサービス自体が消えてしまわないかちょっと心配で焦っています。


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