見出し画像

物の好きこそ…


#誰かの役に立てたこと

海、川、山の清掃活動&海、川の生き物調査・水質調査をするという地域のボランティアの会がある。二週間に一回くらいのペースで活動するのだ。その会に私は三歳から中学卒業までほぼ休みなく出席した。

 生まれ育った町からは遠い町の高校に進学したので、そのボランティアの会を卒業した。と言いたいところだが、季節ごとに開かれる大きなイベントには今でも参加しているし、今も会員名簿に名前も載っている。この会には、最初は兄について行って参加して楽しんでいた。しかし、それはそのうち「僕は自然が好き」という認識に変わった。普通は小学校卒業と同時に会を卒業するのだが、「中学生になっても部活がない日に参加する!」と駄々をこね、会に残り続けた。

 その後、自然に関わる仕事をしたいと考え始め、高校の進学先もそれに沿って考えた。そして無事、志望校に進学した。でも、コロナ禍で制限のある学校生活は楽しいものではなく、そこへ体調不良など良くないことが重なり不登校になった。そして通信制に移った。それでも自然に関わる仕事をしたいという考えは変わらず、加えて樹木医という資格を取りたいと思うようになった。進学先もそれに沿って考えている。

 私が活動している10年あまりの間、長年の功績が評価され、会はたくさんの賞を受賞した。それは、間違いなく私も地域の役に立てたということだ。そして、私の経験は夢を持たせてくれた。

 進路に悩む友達に「将来やりたいこととかないの?」と聞くと「夢なんてないよ」と返ってきた。その時に思った。ボランティアの活動は他でもない「自分」の役に立てたのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?