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伝わらない大人の想い

Q.怒られることも、誰かが怒られている場面を見ることさえも苦手なお子さんがいます。悪いことをしたお子さんを叱るために別室に移動させようとすることも嫌がります。悪いことをしたお子さんにはきちんと注意を行いたいのですが、どうしたら良いでしょうか?


放デイ利用中、叩かれてしまったA君。

叩いた子をスタッフが注意すると
「そんなに怒らなくて、いいよ。僕、大丈夫だよ!」とフォロー。

スタッフが「ダメなことはダメだから。」と返事を返すと…大号泣。

その後、気持ちが切り替わらず1時間ほど泣き続けていたようです。


このエピソードを聞いたスタッフ達は口を揃えて言いました。

「A君って何でこんなに打たれ弱いんだろう。」
「叩いた子を注意しないわけにはいかないし、どうしようもないよね。」



A君が泣いてしまったのは、A君だけに問題があるのでしょうか???

A君は、"怒られること"が大嫌い。
自分が怒られることにも、他児が怒られることにも
不安を感じてしまいます。

「そんなに怒らなくて、いいよ。僕、大丈夫だよ!」と、A君は自分が不安にならない方法をハッキリと伝えてくれています。

しかし、スタッフは「ダメなことはダメだから。」とA君の主張を無視し、大人の常識をぶつけてしまっています。

"怒らないでほしい"というA君の主張に対して
"怒らなければならない"と伝えても
A君に理解できるはずがありません。
これは、大人の都合の押し付けでしかありません。


翌週、今度はA君の髪が引っ張られるという
アクシデントが起きました。
相手は同じお子さん。

この日は*えちるど*が対応しました。

*えちるど*が、相手のお子さんと話をしようとすると
「僕、大丈夫だよ!」とフォローするA君。

「またA君の髪を引っ張っても良いの?
また痛い思いをするよ?」と確認をすると、
「それは…嫌。」と答えてくれました。

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