働くと

 小生はここのところニートっぽくなってしまっているが、一応社会人だった時代もあった。在職したり辞めたりを何度か繰り返した人生だ。
 何となく在職→無職→在職というように間隔が空くと、そのギャップにいくらか気が付く事もあったのでその辺を二つばかり。

1.電車やバスで席に座りたいか否か。
 働いていると朝でも夕方でも席に座りたくなる。ラッシュ時に乗り込んでくるお年寄りに「ちっ」なんて心で思ったものだ。それが、働いていない時の場合、座るよりむしろ立っていたほういいとさえ思った。心のゆとりだ。高い位置からゆったりとスマホに夢中になっている若い人達を眺める事が出来る。ただ一つ驚いた事は、二人組の若い女性がスマホを見ながら席に座っていたところにお年寄りが近付いて来たのを、彼女等はスマホを見ながらでも捕捉していたらしく、スマホを見ながら黙って席を譲っていたという事実だ。歩きスマホとかながらスマホでも周りを見れている人と見れていない人がいるような気がする。

2.カネの使い道。
 働いていると、当然給料が入る。すると金遣いが荒くなる。家でニート状態のときは動かないから僅かなカネで過ごす事が出来るが、働くと休日にどこかでカネを使いたくなる。介護で働いていた頃、少ない給料は殆んどパチンコで消えた。

 働くとは人偏に動く「人が動く」という文字だ。ただ動いてりゃいいのかな?進学校に通っていた頃、校門前は「遅刻坂」と名称が付く程の坂だったが「走っているフリをしなさい」と習ったとか習わなかったとか。
 今はリモートワークの時代だ。だが小生にはリモートワークをしている人々がどれだけ「生産的」なのかが謎なのだ。漫画家の西原理恵子氏も「六本木ヒルズにいる人はどういう事をやっているんだろう」というような事を言っていた記憶がある。物理的に現場の人々がやっているのが「働く」という感じではないかとの感覚だ。コンビニの店員さんとかガソリンスタンドで働いている人、建設現場で働いている人とか、配送業者の人達とか。

 自分には未だに「働く」という言葉の意味が解りかねている。

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