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「MACHIDA PC MAP」とは(前編)

「町田PCマップ余話」として、少しばかり昔語りをする。はい、100%おっさんの武勇伝です。長くなったので前編後編の前編としてまず公開する。

そもそもMACHIDA PC MAPって

「MACHIDA PC MAP」はhttps://www.asahi-net.or.jp/~mh6h-ecg/machida/で私・越後が個人運営していた地域情報提供するWebサイト、当時の言い方に習えば「個人ホームページ」(個人ニュースサイトと言っても良いかもしれない)の一つである。1997年1月26日から2001年3月29日まで公開し、いったん閉鎖したものの2004年6月12日からアーカイブという形で公開再開し、今に至っている。

1996年。まだ私は中学生だった。だが、一丁前に家のパソコンはISDNでインターネットに接続されるようになっており、ネットサーフィンもするようになっていた。「ASAHIパソコン」の特集で、HTMLは自分でも書けるということを知り、パソコン雑誌の付録CD-ROMについてきたテキストエディタ型のWebオーサリングソフトもいくつか試してみるようになり、自分のサイトを作れるようになっていたのだった。既に元ネタがあった「完全戦国年表」をホームページ化する試みを行っていた。

そんなとき手にした雑誌「インターネットマガジン1997年2月号」(通巻25号)に、「MapEdit」なるオンラインソフトがついてきていた。これを試してみると、本当にクライアントサイドでのクリッカブルマップを作れるようになった。当時はHTMLのタグでそういった機能が考慮されていたのであった。何でもスクリプト言語やCSSでやるという時代の前で、そもそもそれらの要素の超黎明期、まだJavaアプレットで沸いていた時代である。

当時、クリッカブルマップを使ったサイトで著名だったのはインプレスにあった「秋葉原マップ」だった。なにか地図でリンクが飛ぶものはないか。そうネタを探していると、やはり町田にあるパソコンショップマップというのが数といい、試してみるには好都合そうだった。早速町田駅周辺の地図をgifでつくり、ソフトで試してみると動く動く。各ショップは日頃自分が行っていたところが多く、記事も書けそうである。かくして「町田にあるパソコンショップマップ」をクリッカブルマップでたどれるホームページは誕生したのであった。

町田駅前だけでは数が足りないかと思い町田旭町まで足を伸ばしたり、相模大野や南町田に足を伸ばしたり、丸井や書店を対象に含めたり、自分が背伸びすると同じように、町田を大きく見せようという試みもやっていたと思う。学生だったのでパソコン全般に興味があったのは確かなのだが、「街を歩く」「街を調べる」「取材しにネタ探しする」「Webサイトを運営する」といったあたりの経験が積まれていったのだった。

「MACHIDA PC NEWS」で追いかけたこと

そうこうしているうちに、メディアバレーに続いて西友町田店にソフマップギガストア町田店が開店した。「MACHIDA PC NEWS」というカテゴリを作って、日々のニュースを記事するようになった。不定期記事なので、何かあったときに書くというスタイルである。当時は通学定期券が町田を通っており、学校帰りに町田へ寄って街を歩くことで何か発見すれば記事にするというスタイルだった。そうこうしてるうちに、町田に関係するニュースがあれば紹介する(速報ベースではない)というスタイル、家に入ってきた新聞チラシをソースに紹介するということもあった。

「MACHIDA PC NEWS」の初回はソフマップギガストア町田店開店レポートだったわけだが、はやり反響があり書き甲斐もあったのは、新店の開店レポートだった。T-ZONE相模大野店、J&P町田店の移転オープン、そしてヨドバシカメラ町田駅前店の開店を記録に残すことが出来た。(メディアバレー町田店はオープンが開設前だったので思い出語りという形で実施) 当時は高校生で、開店日が平日だったばあい開店タイミングすぐに行くということは出来ず、夕方に向かうというスタイルだった。尤も、ソフマップ町田店のときは「試験休み」なる長い春休み期間に当たっており、西友の開店と同時に流れこむタイミングを見届けることは出来ている。

1997年8月にはデジカメで撮った写真を記事に載せることを開始している。当時はカシオQV-10がブレイクし話題になったあとで、「秋葉原マップ」でもデジカメ写真による取材が開始されており、その力を日々実感していた。1997年5月にショップの写真を載せたいということでPhotoCDでデジタル化した写真を掲載したりしていたようだが、日々のニュースの写真もやはり載せたい気持ちが高まっていた。ソフマップに中古のデジカメ(富士フイルム・DS-8)が手の届く値段で出ており、たまらず買ってしまったというわけだ。このあたりは町田電脳こーかい日誌で書き残していた。Webに日々の記録を書き残すと便利だ。

これで何かあるときに写真記録をつけることが出来、記事としての中身が充実した。今からしても記録として価値があり、史料価値があるものになっている。のみならず、当時の高校でも合宿なる旅行時には持参するようになり、仲間内のバカ写真が現像不要で気軽にシェア可能ということで反響が大きかった。周りにはカメラ好きも多く「デジカメのVGA画質など銀塩フィルムの代替にはならない」というがあったのだが、それはそれとしてデジカメ写真の効用があるということが仲間内では急速に伝わった。

同様のコンテンツとして、「抜き打ち価格調査」というのがあり、これも反響が大きかった。価格調査については、別記事で回を分けて書くことにしたい。

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次回予告と「MACHIDA PC MAP」25周年企画

次回の後編では、MACHIDA PC MAPで経験出来たことの続き、同サイトの終焉について書く予定。乞うご期待。このシリーズは6〜7回程度月次更新予定。

ところで25周年企画ということで久々に町田のパソコンショップを年末年始にいろいろ落ち着いてきた頃合いで取材したら、そのうちの1店が閉店になるという。時期を逸しているなあ、と思うと同時に平素が忙しすぎて時間が全く取れないのが敗因である。

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