
7年ぶりの愛媛公演!『めざましクラシックスin松山』
こんにちは!note更新担当のたぬ子です。
「クラシックをもっと身近に気軽に楽しんでもらいたい」というコンセプトのもと、1997年にスタートした『めざましクラシックス』が7年ぶりに愛媛にやってきます!
今回は、ヴァイオリニスト:高嶋ちさ子さんと共に軽快なトークを繰り広げる軽部真一フジテレビアナウンサーに、『めざましクラシックス』の歴史や、思い入れのある公演についてお話を伺いました。
公演への愛がたっぷり詰まったインタビューとなっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
おしゃべりが得意なヴァイオリニスト×クラシックファンなアナウンサー

ー 昨年25周年を迎えられた『めざましクラシックス』の特徴や歴史を教えていただけますか。
1996年12月に、めざましテレビの取材で高嶋ちさ子さんと出会い、意気投合したことから『めざましクラシックス』がスタートしました。
当時から彼女はユニークで「コンサートの演奏と演奏の間にコントをやりたい」というようなことを言っていたんですよ。「これはおもしろい子だな」と思いまして「一緒にコンサートをやろうよ!」となりました。
こういう話はすぐに実現しないことが多いんだけれども、とんとん拍子に話が進んでいって、翌年の秋には『めざましクラシックス』が始まりましたね。
皆さんご存知のとおり、クラシックヴァイオリニスト界NO.1と言ってもいいほど、おしゃべりが得意な高嶋ちさ子さん。
一方、喋ることを仕事にしているけれど、子どもの頃からのクラシックファンな僕。
この2人が結びつく「そこがおもしろいよね」と始まったコンサートです。
ー ”演奏と演奏の間にコント”ですか⁉
流石にコントはやっていませんけど、コント風のお芝居はやったことがあります。これまで様々なことをやってきましたよ。
通算公演回数が400回を超えていますし、色々とチャレンジしてきたコンサートだと思います。
1回だけの特別な”100曲リクエスト”公演

ー 公演回数が通算400回を超える「めざましクラシックス」の中で、特に印象に残っている公演を教えていただけますか。
なんせ400回もあるので、その中から1つの公演を選ぶのは、なかなか難しいんですけどね。
あえて選ぶとすれば、通算100回目記念公演(2005年10月7日『ギンザめざましクラシックス Vol.33』)で、100曲リクエストをやったことかな。
これはいい企画だったんですけれども、通算200回の時に200曲分、300回の時に300曲できるかと言うと、まあできないんですよ。100曲が限度で。
ほんとはね、通算400回を超えたから400曲リクエストなんてのもね、おもしろいんだけど。あれは1回こっきりの企画ですね。
当日会場の皆さんからアトランダムにリクエストしてもらう公演でしたので、本番まで何を演奏するか分からない状態で臨んだコンサートだったわけです。
その公演のために我々はどうするかというと、100曲全て練習をし、そして100曲全ての楽譜をステージ上に用意するんです。これが大変で。随分演奏していない曲や、1回しか演奏していないメドレーもあるわけだから、高嶋さんを含めみんな一生懸命でした。
演奏者の皆さんは、100曲も練習しなきゃいけないし、本番まで何を演奏するのか分からないので、すごく大変でしたけど、ああいうことができるのが『めざましクラシックス』だなと、強く感じましたね。
ー お客さまにとっても、とても記憶に残る公演になったでしょうね。
お客さまにお配りするパンフレットにも、リクエストの楽曲は書いてあるけれど、演奏曲目は載っていないんです。
クラシックというと、楽譜に忠実に演奏するというのが昔からの伝統で、かっちりしている印象があるじゃないですか。
その”楽譜どおりにやる”ということが前提のクラシックで、何をやるか分からない、どの曲やるか分からないというコンサートは「画期的だったな」と思っているんですよ。
今は、公演回数が通算400回を超えているから、公演回数に合わせたリクエストなんて難しいけれども、ああいう雰囲気はこれからも持ち続けていたいと思っています。
ー 『めざましクラシックス』を長く続けて来れた”秘訣”を教えていただけますか。
常に新たなチャレンジをするということは、1つあると思うんですよね。
100回記念の100曲リクエストや、モーツァルトのアニバーサリーイヤーにモーツァルト物語を、ベートーヴェンのアニバーサリーイヤーにベートーヴェン物語をするとか。
そういう新しいことをしつつ、”変わらないところ”を残す。
長く続ける時には、その融合がとても大事で。変わらないものって、やっぱり必要ですから。何も残さずに全部変えてしまうのは、違うかなと思います。
それに「新しいことを」と意識的にやっていなくても、高嶋さんと僕のやり取りや関係性が『めざましクラシックス』を始めた頃と変わってきているんですよ。
もうコンビ歴が長いから、ある意味熟してきているということもあって、どんどん阿吽の呼吸が高まっていきますわね。
始めた時は、高嶋さんが28~29歳で、僕が34~35歳でしょ。あの頃は、僕らも若かった。それがもう今年で高嶋さんが55歳、僕が61歳になるわけですよ。
当時と比べて変わっていないところももちろんありますけれど、やっぱり年輪を重ねて来たところはお互いにあるわけだから、そういう無意識に変化している部分が僕らの関係性やトークに反映されないわけがないじゃないですか。
そういう”変わるもの”と”変わらないもの”の両方があるから、長続きしてるんだろうなという気がしますね。『めざましクラシックス』を始めた頃のままの年齢で続けていたら、こんなに長くは続いていないですよ。
1997年から約25年経って、高嶋さんが54歳、僕が60歳になってるから続いているんだと思います。
全国公演5ヵ所目の松山公演

ー 愛媛で何度か公演をされていますが、お客さまの反応や愛媛の雰囲気を覚えていらっしゃいますか。
一番覚えている公演は、2000年の松山公演。つまり最初の愛媛公演です。
これ、なぜ覚えているかと言うとですね。
当初は東京の銀座王子ホールのみで公演をしていた『めざましクラシックス』が銀座を飛び出して、9月に山形と沖縄、10月に横浜、11月に仙台へ行って、12月に松山と岡山で公演だったんですよ。全国公演をスタートさせて5ヵ所目ですね。相当早い段階で松山公演を行いました。
ですが、まだ始めたばかりのコンサートだったので『めざましクラシックス』があまり認知されていない。今なら考えにくいんですけど、当時の松山公演は結構空席がある状態のコンサートとなりました。
そんなにまだ高嶋さんのこともよく知らない、『めざましクラシックス』がなんだか分からない中で、チケットを買って来て熱心に聴いてくださった松山の皆さんに、大きな感謝の気持ちを持ってコンサートを行ったことを、今でもよく覚えています。
ディズニーの歌姫 May J.

ー スペシャルゲストのMay J.さんについて、お話しいただけますか。
彼女は、何度も出てくれてるんですよ。ここ最近の常連の1人で、すっかり“めざクラファミリー”の一員になっております。
May J.さんと言えば、なんでも歌えるっていう器用な方ですし、ディズニーの歌姫という印象がとても強いですよね。今年は、ディズニー創立100周年というアニバーサリーイヤーでありますので、そういった年に彼女が歌ってくれるディズニーソングというのは、格別なものがあるんじゃないかなと思います。
高嶋さんとMay J.さんの関係性もおもしろくて、高島さんと何度共演しても緊張しちゃって、ブルブル震えながらリハーサルをされているんです。
そんな高嶋さんを怖がってる、May J.さんも楽しんでもらえればと思いますね(笑)
クラシック音楽を聴かなのは、もったいない

ー 『めざましクラシックスin松山』の公演を楽しみにされている方へ、メッセージをお願いします。
高嶋ちさ子&軽部の『めざましクラシックス』愛媛公演は、2005年以来なので、実に18年ぶりということになります。初めて訪れるわけではないけれども、初めてに等しいぐらいの時が流れていますよね。
以前公演に来てくださったお客さまが、また来てくださるかもしれませんが、初めて来られるお客さまがかなり多いだろうと思っていますので、原点を大事にしながら、『めざましクラシックス』”らしさ”を皆さんに届けたいです。
トークが楽しいことは請け合いますし、様々な楽しい企画も用意しています。そして演奏も、いい曲を選んで行きます。
クラシックは難しい、1曲が長いというイメージがどうしても付きまといますし、実際そういう曲もたくさんあるんですけど、『めざましクラシックス』では高嶋さんの信条として、5分以上の曲は演奏しないことにしています。
「5分以上の曲を演奏しない」と言っても、7分ぐらいの曲があったりするんですけど、例え話として“基本5分”と。そうすると皆さん「1曲5分で終わるのか」と安心するじゃないですか。
『めざましクラシックス』は「決してお客さまを飽きさせない」ということで、1曲を短くコンパクトに、そしてメドレーも得意なので何曲ものいいとこどりをして、皆さんに楽しんでもらう工夫をしています。
なので「クラシック開眼!」とまではいかなくても「クラシックって、こんなに楽しいんだ」と思っていただけるコンサートにしたいと思っています。
僕は小学校低学年からクラシック音楽が大好きになって、もうクラシック歴半世紀以上です。
クラシック音楽があったから、感動の涙を流し、エキサイティングな気持ちになり、高嶋ちさ子さんと出会い『めざましクラシックス』が生まれました。
クラシックには、美しいメロディーと心弾むリズム、心に響くハーモニーがあり、魅力に溢れたジャンルだと僕は思っていますし「クラシック音楽がなかったら、僕の人生はこんなに豊かではなかったに違いない」と確信を持っています。そんな僕だからこそ「クラシック音楽を聴かないのは、もったいない」と、皆さんに強くお伝えしたい。
このコンサートが、クラシック音楽を聴くきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありませんね。
詳細・問い合わせ先

『めざましクラシックス in 松山』
2023年7月2日㈰ 14:45開場 15:30開演
愛媛県県民文化会館 メインホール
【SS席】7,500円 【S席】6,000円
【A席】5,000円 【B席】3,000円
プレイガイド
愛媛県県民文化会館(089-927-4777)平日9:00~17:00
チケットぴあ(Pコード:241-689)
ローソンチケット(Lコード:62410)
イープラス
セブンチケット
テレビ愛媛(オンライン販売のみ)
いよてつ髙島屋(089-948-2411)
フジグラン松山(089-922-8111)
マツヤマ楽器(089-933-4148)
問い合わせ先
テレビ愛媛 戦略事業室
089-933-0322(平日9:30~17:00)
公益財団法人 愛媛県文化振興財団
089-927-4777(平日9:00~17:00)
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