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White Canvas2020授賞式・展覧会レポートと受賞者の紹介(動画追加)


WhiteCanvas授賞式・展覧会

2020年10月24日、第一回目となるWhiteCanvasアートコンペディションの授賞式・展覧会のオープニングセレモニーがカンボジア・プノンペンのiRohaGardenホテルで行われた。

2020年5月〜8月までカンボジア国内で公募が行われ、200作品の応募が集まる。その中から厳選された、一般部門20作品とキッズ部門10作品のノミネート作品が展示された。

ホワイトキャンバス2020授賞式・展覧会⓶

会場には作品の展示のみならず、カンボジア発のVRプラットフォームCOMONY内に制作してバーチャル美術館も体験コーナーも準備。来場者へ、ヘッドマウントディスプレイOculusを使ってバーチャル空間に入って作品鑑賞を体験して貰った。

ホワイトキャンバス2020授賞式・展覧会③

ホワイトキャンバス2020授賞式・展覧会④

授賞式の司会進行はカンボジアのテレビ局CTNのNarith Narumiさんが担当。

来場者には、カンボジア文化芸術省のBuntha Ek氏、在カンボジア日本大使館二等書記官の田辺香氏、国際交流基金アジアセンタープノンペン事務所所長の日下部陽介氏などにお越し頂いた。

ホワイトキャンバス2020授賞式・展覧会⑤

一般部門とキッズ部門にそれぞれゴールド・シルバー・ブロンズ、そして日本大使館大使館賞、東方文化支援財団賞、アジア賞などが各一人ずつ選ばれた。プレンゼンターとして、審査員長のPoy Chhunly氏や審査員のPoy Chhunly氏、カンボジア文化芸術省のBuntha Ek氏などが各受賞者に一枚ずつ渡していく。

ホワイトキャンバス2020授賞式・展覧会⑥

この授賞式のために、首都のプノンペンだけではなく、シェムリアップやバッタンバンなどの地方から多くのノミネートアーティストが集まった。キッズ賞ノミネートの中には、今回初めて首都プノンペンへ来た子どももいたようだ。美術教育が進んでいないカンボジアの中で、こういった賞にノミネートされることはとても貴重な機械になったことであろう。

ホワイトキャンバス2020授賞式・展覧会⑦

一般部門ゴールド受賞者 Koeurm Kolab氏
カンボジア一般部門のゴールド受賞をしたKoeurm Kolab氏の作品『2020』。こちらの作品は、14日間の隔離期間中を描いた2020年ならではの作品。家族からも隔離され、猫以外に周りに誰もいなくなったクメール人の女性の物語を反映している。

Koeurm Kolab氏は、1987年バッタンバン州生まれ。
2007年フランス系NPOが運営するPhare Ponleu Selpakの視覚デザイン学科を卒業。2010年、同学校のアニメーション学科卒業。フランスのGerard Pivat School of Applied Art and Designへ留学し2014年に卒業。現在は母校でもあるPhare Ponleu Selpakで講師を務めている。

​一般部門シルバー受賞者 Touch Khchao氏

カンボジア一般部門のシルバー受賞をしたTouch Khchao氏の作品は『Flower Family』。彼女の娘が幼少期に白血病にかかり、カンボジアでは治療できないためタイまで治療をしに毎週通っていた。その道中の揺れる鉄道の中で、描いたドット絵が彼女の作品のスタイルの元になっている。この作品も彼女の家族を思う精神を反映させて表現している。

因みに、娘のSwallow Padmaさんは、白血病も完治しキッズ部門ノミネート選考されている。

Touch Khchao氏は、1982年バッタンバン生まれ。2003年、フランス系NPOが運営するPhare Ponleu Selpak卒業。2007年、Atelier Fenetre sur rue(フランス・ボルドー)のアーティスト・イン・レジデンスに参加。「South East Asia Globe」誌の「Top 10 Cambodian Artists」にも選抜。

ホワイトキャンバス2020授賞式・展覧会⑨


この作品は作者の意向により非販売のため、Startbanhサートは添付されていない。
一般部門ブロンズ受賞者 Chhoem Hay氏
カンボジア一般部門のブロンズ受賞をしたChhoem Hay氏の作品は『Angkorian Heir』。クメールのモダン舞踊と伝統舞踊の両方を反映させた作品。楽器や演奏を好む作者が、音楽の驚きや喜びを表現している。

Chhoem Hay氏は、1992年シェムリアップ州生まれ。2010年にSmallArtSchool入学。現在は同校で美術授業助手。Bright Future University建築学科在籍中。2011年gizデザインコンテスト(ドイツ)2位入賞など。

ホワイトキャンバス授賞式・展覧会⑩

Chhoem Hay - Angkorian Heir | Startbahn Cert.
Angkorian Heir by Chhoem Hay

キッズ部門ゴールド受賞者 LoZa君
カンボジアキッズ部門のゴールド受賞者のLoZaくんはシェムリアップ州の郊外の農村部に住む13歳の少年です。SmallArtSchoolが行った絵画の授業内で、友人を描いた作品が受賞しました。

ホワイトキャンバス2020授賞式・展覧会⑪

Lo Za - Human Being | Startbahn Cert.
Human Being by Lo Za


その他、受賞・ノミネート作品はWhiteCanvas公式サイトで見ることができる。

--------------------------------------------------------------------------------------「中村 英誉@アート・デザインで世界を変える!」
2021年6月6日の記事より

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