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霊園カフェへようこそ

霊園シネマの上の階には、霊園カフェを設置しております。
シネマを楽しんでいただいた後は、お茶を飲みながら、映画の余韻を楽しんでくださいませ。

多磨霊園駅を最寄り駅とする立地により、霊園カフェと名付けられた小さなカフェ。
多磨霊園に通じる霊園表参道に面した、静かすぎるほど静かなカフェです。
水木しげる先生ふうにいうと、墓場に通じる道の途中ということになります。
水木しげる先生は、国分寺の出版社さんから調布の自宅に帰る途中、墓場を突っ切って近道をしようとしたのですが、見事に迷子になり、一晩中、墓場をぐるぐると回っていたそうです。
水木しげる先生ほどのお方が迷子になるほどの、魔窟、迷宮、決して一人で行ってはいけない多磨霊園。
私は平気で生活道路として、自転車で行ったり来たりしています。

カフェの周辺は、何もありませんので夜になると真っ暗になります。
どうぞ、夜道はくれぐれもお気をつけてくださいませ。

霊園シネマでは、今週はティム・バートン特集を開催しております。
今日は、オーナーの気まぐれで、「ビッグフィッシュ」の上映です。
明日は、オーナーがどんな気分になるかわからないので、まだ上映作品は未定です。
でも、たぶん、「シザーハンズ」になるのではないかと思います。
なぜかといえば、今朝、オーナーの長女さんが、クマさんのようにかわいく刈り込まれた、植木を見て、
「すうさあああ、さーす。」と言っていたのを聞きましたから。
あれは長女さん風の言い方で、翻訳すると、シザーハンズとなります。

では、カフェの説明を少々。
メニューはコーヒーと紅茶だけ。
でも、言えば何でも出てきますよ。
たとえていえば、「深夜食堂」のメニューは「豚汁」だけですが、注文すると、たこさんウィンナまででてきますよね。
レバニラ炒めも、ニラレバ炒めもできます。

あるいは、「ヒーロー」の「あるよ」のおじさん。
まさかっていうものまで、何でも出てきます。
「まさか、卵のお寿司なんてないよね。」子供を連れて行ったキムタクが言いますと、
「あるよ。」と言って出してくれる、田中要次さん。バーなんだけどね。

実は私、無茶ぶりには自信があります。
長女は朝ごはんに無茶ぶりをします。
「揚げパンが食べたい。」なんて朝の忙しいときに平気で言うのです。
心の中では、(ざけんなよ)叫びつつ、
「はいよ。」と冷凍しておいたロールパンを少しの油で、上手に揚げパンにしてしまう。
「クロワッサンが食べたい。」なんて言うと、食パンを斜めにくるくる巻いて焼き色を付けて、
「はいよ。」と出してしまう。

「まさか、うちに、キティちゃんのハンカチなんかないよね。」
と長女が言うと
「あるよ。」と言って、5分でハンカチ縫って渡している。

まあ、「あるよ」のおばさんといわれてますが、これは長女にとっていいことなのか、悪いことなのか。
魔法使いのように何でも作って出してくる母親。
これは過保護なのか。
それとも、無茶ぶりを楽しむゲームなのか。

私としては、どこまで何を作ることができるかを楽しんでいるところがあるのを認めています。
しかし、こんなこと楽しむお母さんは、私くらいで、普通は、ないものはないよということになります。

だから、「あるよ。」はカフェの注文の時だけにしようかなと思います。

しかし、カフェだって、私の脳内だけに存在しているのです。


カップはオーナーの手作りです

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