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面白い論文を見つけました。COVID-19の変異株に関するものです。日本でも猛威を奮っており、いよいよ身近な問題となってきました。改めてCOVID-19について少し勉強しておきたいと思います。

要旨

現在進行中のCOVID-19の影響を軽減するための抗ウイルス治療法の開発に注力している。そのためには、感染した宿主におけるウイルスの動態をより深く理解する必要がある。
本研究結果から、COVID-19。中東呼吸器症候群(MERS)、重症急性呼吸器症候群(SARS)を分析した結果、COVID-19におけるウイルス排出量のピーク到達日数が発症から平均2.0日程度であり、MERS(12.2日)やSARS(7.2日)と比べ、かなり早期にピークに達することがわかった。
 投与するウイルス複製阻害薬やウイルス侵入阻害薬が強力であったとしても、ピーク後に治療を開始した場合では、ウイルス排出量を減少させる効果はきわめて限定的であることも示唆された。

すなわち、早期の発見と薬剤投与ということになります。ピークに達すのが恐ろしく早いので、気がついた時にはピークを過ぎているのかもしれません。これは実に難しい。私たちはどうやってCOVID-19を早期に見つけ、治療していけばいいのか、今後の研究が期待されます。